大外18番枠から勝った15年二冠牝馬が1位 秋華賞の勝ち時計ランキング
京都競馬場で10月13日(日)に行われる秋華賞(3歳牝・GI・芝2000m)。それまで牝馬三冠の最終戦として行われていたエリザベス女王杯の古馬開放にともない、96年に創設された。以来、京都内回り2000mで施行条件に変更は無い。ただし、21年、22年は京都競馬場の改修工事にともない、阪神2000mで開催が行われた。本稿では同レースの開催にあたり、歴代勝ち時計をランキング形式で紹介する。 【写真】ミッキークイーンこれまでの軌跡 ■1位 1分56秒9 2015年 ミッキークイーン 3歳初戦のクイーンCで2着と見せ場を作ると、忘れな草賞を快勝して、オークスを3番人気で制す。秋初戦のローズSは出遅れもあって2着だったが、秋華賞では実績やレースぶりから1番人気に支持された。大外18番と決して楽な枠では無かったが、1000m通過57.4秒の超ハイペースで縦長の馬群となり、中団外目を追走。直線ではクイーンズリングに詰め寄られたものの、クビ差振り切って二冠目をつかんだ。 ■2位 1分57秒0 2014年 ショウナンパンドラ 未勝利戦を勝った後、2勝目になかなか手が届かず、春二冠の時期にはまだ500万下どまりだった。夏の新潟で白星を挙げたものの、紫苑S(当時OP)は2着に敗れ、秋華賞は単勝10.1倍の3番人気での出走となる。レースは中団から運び、1000mが58.0秒のやや早めのペース。じっくり脚を溜め3、4コーナーで内ラチ沿いからポジションを上げると、直線で末脚を爆発させた。オークス馬ヌーヴォレコルトの追撃をしのぎ、初タイトルを手にした。 ■3位 1分58秒1 2002年 ファインモーション 1996年 ファビラスラフイン ファインモーションはデビューから直前まで無傷4連勝。前哨戦のローズSもほとんど追われる場面無く3馬身差で圧勝しており、秋華賞では1.1倍の圧倒的な1番人気に支持された。4コーナーで3番手あたりに取り付いたが、鞍上の武豊騎手はほとんど持ったまま。直線では軽く追われるだけでぐんぐん伸び、最後は3馬身半差の圧勝を飾っている。 新馬、500万下、ニュージーランドTと3連勝を飾ったファビラスラフインは、NHKマイルCに1番人気で出走したが超ハイペースで14着。秋華賞にはぶっつけ本番で挑み、5番人気でレースを迎えた。中間地点が58.7秒のミドルペースを3番手で進み、直線でも手応え楽に進出。最後まで末脚は鈍らず、エリモシック以下に1馬身半差を付ける快勝で、前走の雪辱を果たした。 今年の秋華賞では、桜の女王ステレンボッシュと樫の女王チェルヴィニアが激突するほか、紫苑S覇者クリスマスパレード、ローズSを勝ったクイーンズウォークなどが集結。改めて世代の最強女王を決する一戦となる。発走予定日時は13日(日)の15時40分だ。