大人気スタイリスト・大草直子がソファを新品にしなかった理由は?即購入したソファについて熱く語る!
テーマはソファ。選ぶうえで重視したのはどんなポイント?
ファッションスタイリスト、エディターとして支持を集める大草直子さん。現在、広いリビングダイニングのある部屋へ引っ越し中。 連載「大草直子のOKINIインテリア」では、大草さんのアンテナに引っかかった家具やインテリア雑貨について教えてもらいます。第2回目のアイテムはソファ。一体、どんなソファを手に入れたのでしょうか? 【写真集】スタイリスト・大草直子さんの住宅兼アトリエ
34畳のリビングに選んだのは、ブラジル製の小さなソファ
今また、ウキウキと部屋づくりをしている新しい住処。夕方は、秩父の山並み、そこに沈む夕陽が臨めるのが、お気に入りのリビングダイニングルーム。 広さが34畳あるので、最初は途方に暮れました。海外のペントハウスにあるような、わかりやすく大きなソファをまずは、どーんと置いて――と思ったのですが。2つの理由で、断念しました。
大型ソファをあきらめた2つの理由とは?
まずは、今、世界で起きている紛争や戦争に起因し、デリバリーにものすごく時間がかかるということ。通常5~6か月で届いていた、イタリアや北欧の家具が、今は1年以上待たなくてはいけないのは、みなさまもよくご存じだと思います。 スタジオやアトリエも兼ねる賃貸住宅なので、そんなには待てない! そして、理由の2つ目は、この先、ドラスティックに暮らし方が変わる可能性も踏まえ、住む場所を制限するような家具をもちたくないから、でした。 ほら、子供も大きくなったから、1年の半分は海外、なんてこともあるかもしれないじゃないですか。
ヴィンテージ家具屋で出会ったソファを即決!即納品!
ということで、オンライン、実店舗、あらゆる可能性を考えて探し回った結果、外苑前のロイズ・アンティークス 青山にありました! どーんと大きくなく、けれど、私の今の気分にぴったりのものが。 近くのサロンに行った日曜日の夜。以前も、こちらで家具を購入した経緯もあったし、『ヴァンテーヌ』時代に何度も取材したこともあり、淡い希望を抱き、ふらっと立ち寄ったんです。 アテンドしてくださったのは、店長の大塚さん。広い店内をふらっと廻り、気分的に北欧系じゃないんだよなあ、といいながら話しをしていたら。「お好きそうなソファがありますよ」と、セッションすること5分。iPadで見せてくださったのが、ブラジルの家具デザイナー、パーシヴァル・レイファーのレザーソファでした。 ブラジル6巨匠の1人ともいわれる彼のプロダクトは、名だたるホテルや、ブラジル国内の政府系建物にも納められていたそうです。 キャメルベージュのレザーに、アマゾン川流域に生息するジャトバという木材のコントラスト。ブラジルらしい無国籍なワイルドさがありながら、知性とファッション性も併せ持つ佇まいに、ひと目で購入を決めました。すぐに搬入してもらえますし! 後ろ側は、ソファには珍しい吊り下げ仕様になっており、フロント、バック――どちらから見てもスタイリッシュ。 このソファを中心に、ペルシャ絨毯、デンマーク家具のマスターピース、エッグチェアなどを「コーディネート」して少しずつ、リビングルームの景色が整ってきました。完成した際にはまた、こちらでご紹介しますね。って、今回は長くなってしまいました(笑)