1日400杯売った「元ビールの売り子」が裏側を暴露。真夏のデーゲームの“過酷すぎる舞台裏”
連日熱戦が繰り広げられているプロ野球。今月にはオールスターも控えており、ファンにとっては目が離せない戦いが続いていくことだろう。 そして、野球観戦の醍醐味と言えば、球場に赴きビール片手に試合を楽しむ、そう考えている人も多いのでは? そんな時に欠かせないのが可愛らしい衣装と笑顔が目を引く「売り子」の存在。 ⇒【写真】某プロ野球の球場で売り子をしていた「はまのあんず」さん 客は若い女性からお酒を買って楽しいひとときを過ごしている一方で、売り子たちは少しでも多く売るために客を奪い合い、現場では静かなる戦いが繰り広げられているようだ。 今回は、以前某プロ野球の球場で売り子をしていた「はまのあんず」さんに、売り子の裏事情についてお話を聞いてみた。
ビールよりもサワーの方が多く売れるワケ
まず最初に売り子を始めたきっかけについて聞いてみた。意外にも母の勧めがきっかけの一つになったという。 「私、昔ソフトボールをやっていたので体力には自信があったんです。数年前に仕事を探していたとき、母から『野球好きで体力もあるんだから、野球場の売り子さんが向いているんじゃない?』と勧められました。その母の一言をきっかけに売り子を始めることにしたんです。結果的には2年ほど売り子として働きました」 お酒が入った樽を背負い球場内を歩き回る売り子。客席は階段状になっているだけに上り下りも多く、たしかに体力に自信がないと務まらないだろう。そんななかで、はまのさんはサワーを担当することが多かったそうだ。 「野球場の売り子といったら、やっぱりビールが花形なんですよね。だから、みんなビールを担当したがります。もちろん私もビールをやりたかったんですが、あまりやらせてもらえなくて、サワーを売っていた回数の方が多かったです。でも実は、杯数的にはビールよりサワーの方が多く売れる場合もあるんですよ。単純に値段が安いことが一番の理由だと思います。ビールであんまり売れなかった子と比べて、100杯くらい多く売ったこともありました」