長女は年収19億円、次女も財団トップ…「プーチンの娘たち」が″女帝″となる驚愕の世襲シナリオ
6月5日から8日までロシア・サンクトペテルブルグで行われた国際経済フォーラムで激震が走った。 【画像】足を大きくあげて…ダンスを披露する「プーチンの次女 カテリーナ・チホノワ氏」素顔 プーチン大統領(71)の長女・マリヤ・ボロンツォワ氏(39)と次女のカテリーナ・チホノワ氏(37)がそれぞれリアルとオンラインで登壇したのである。 「これまでセキュリティ上の問題から、二人が表舞台に立つことは極めて稀だった。存在が隠されてきたと言っていいでしょう。今回、娘とされる二人が登壇したのは、プーチン大統領が中長期的に絶大な権力を維持できるのか、不安になっているためだと思われます。自分がいなくなった後に家族がどうなるかまではわからない。今のうちに娘たちを要人にして、警護をつけるなどしておいたほうがいいという判断に至ったのだと思います」(防衛研究所研究幹事の兵頭慎治氏) プーチン大統領は件(くだん)の二人が自分の娘だと公式には認めておらず、二人の経歴には謎が多い。ロシア政治が専門の筑波大学の中村逸郎名誉教授が解説する。 「ボロンツォワ氏は生物学者で、政府系の遺伝学研究所を率いている。33の病院を経営していて、戦争特需でかなり儲かっているようです。年収は日本円で19億円と言われています」 チホノワ氏の経歴を慶應義塾大学教授で国際政治学者の廣瀬陽子氏は疑問視している。 「元はアクロバットロックンロールというスポーツのダンサーだったとされています。フォーラムでは技術分野の国営財団のトップと紹介されました。’19年には平衡感覚に関する博士号をモスクワ大学から得ていますが、研究者の力量については疑問の声も多く″実力とは無関係に肩書がつけられている″印象です」 実は今回、彼女たちのいとこ、はとこの2名も経済フォーラムに登場しているという。前出の中村氏はその狙いを「プーチン王朝のお披露目」と表現した。 「今回の任期を終える頃には77歳となるプーチン氏は、世代交代を進めたいと考えている。後継者になりうるのは長女でしょう。プーチン氏が理想とする帝政ロシアを強国にしたのは、女帝のエカチェリーナ2世でした。ロシア国内では女性が国のトップに立つことを待ち望んでいる国民も多い」 一方、前出の廣瀬氏は「プーチン大統領は次女を買っており、仮に自分の子から後継者を選ぶのであれば次女と言っているとも聞く」と見ている。二人は政権の要職に付いておらず、「即後継」とはならないが、可能性は探っているようだ。 「現在は長女がクリーンさを打ち出しており、次女が軍需産業へ関与するなど汚れ役を担っている。棲み分けしながら姉妹で国家運営を担っていくのではないか。ウクライナとの戦争で国内を覆っている閉塞感を打破するためにも、女帝誕生はいいカードです」(前出・中村氏) 反乱を何よりも恐れてきたプーチン大統領。娘への世襲による国威発揚で、一族の権力基盤を盤石にできるのだろうか。 『FRIDAY』2024年6月28日号より
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