閉経は「オンナとして終わり」じゃない! 経血量が急増してヒヤヒヤの連続から、ようやく解放された51歳 【100人の更年期 ♯104】
閉経の前後5年を一般に更年期と呼びます。日本人の閉経の平均年齢は一般的には50歳といわれていますが、新しい研究での平均値は52.1歳とされています。となると、47~57歳の世代は更年期に当たる人が多くなります。身体の不調に苦しみ「更年期障害」の状態に至る人もいます。 【データ】更年期の始まりのサインと気づいた年齢は? 私ってもう更年期なの? みんなはどうなの? オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。(ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです) 【100人の更年期#104】前編 ◆サチコさん 65歳 更年期、閉経、子どもの独立、離婚を経て現在は父親の生活サポートをしながら年金で暮らす
多い日用のナプキンでも1時間で漏れ出してしまい、車のシートに経血が…
現在65歳のサチコさんが、初めて更年期を意識したのは47歳のとき。いつも28~32日周期だった生理の間隔が、短くなったり長くなったりし始めたことがきっかけでした。ただ、それによって体調が悪くなったり辛くなったりすることはなかったため、「年齢的に、そろそろ閉経かな」と思う程度で、あまり強く意識していませんでした。 ところが、48歳になったころから経血量が一気に増えだしました。それまでは、多い日でもナプキンを数時間ごとに変えれば問題なく生活できていたのに、多い日用のナプキンを使っても1時間で経血が漏れ出してしまうほどになったのです。 「このころ、飼っていた犬が心臓病にかかり、車で病院へ連れて行ってたんです。家を出て診察して帰宅すると約1時間ですが、この間でも運転席のシートに血が付くくらいの経血量でした。それを何度も繰り返すようになったので、白いパンツやスカートを履けなくなりました」 座らなければ、服に経血が付くことを少しは防げますが、座ってしまうと、どうしてもお尻の辺りや椅子に血が付いてしまいます。当時、クリニックで受付事務をしていたサチコさんは、職場の同僚にお願いして、生理中はできるだけ椅子に座らない業務をさせてもらうなどして、なんとか仕事を続けていました。 「制服が薄いピンクで汚れが目立つ色だったので、生理中は本当にヒヤヒヤしながら仕事をしていました。同僚が全員女性で私より年上だったため、私の状態をすぐに理解して協力してくれたことが救いでした」