「必死さが伝わってくる」村田真一氏がベテランから感じた執念 昔とは打撃スタイルが変わった
◆日本生命セ・パ交流戦 巨人18―2ロッテ(4日・東京ドーム) すごいものを見せてもらったわ。純粋な9連打でしょ。96年の円山球場のことをすぐに思い出したよ。自分は9連打の2本目やったかな。だからまだ普通に「よっしゃ!」という感じやった。でも5連打、6連打と伸びて、6点目を取ったあたりやったかな。ベンチ内も「よしよし」だったのが「まだ打つんか」とか「おいおい」に変わってきてね。お祭り騒ぎになったのを覚えとるなあ。 【動画】セ最多タイに並んだ!1イニング12安打の猛攻 さて本題。立岡が素晴らしい働きをしているよね。初回といい、3回の2本といい、バットを内側から出してセンターから逆方向へいい当たりではないけど、相手が嫌がるいいタイムリーやったね。自分がヘッドコーチ時代はどちらかというとプルヒッターで、追い込まれたらセンター中心に切り替える打者やったけど、今は最初からセンター中心なのかな。詰まってもいいからとにかく間に落とす、という意図、執念を感じたよ。ベテランになり、けがも乗り越え、自分の果たすべき役割を理解しているのはもちろん、生き残ろうとする必死さが伝わってくるよね。 ビッグイニング前は、調子が明らかに良くなかった伊織も6回までスイスイ投げられた。ブルペン陣の休養にもなったね。6連戦の初戦はいいことずくめや。今年は接戦が多いから余計にありがたく感じるよ。(スポーツ報知評論家・村田 真一)
報知新聞社