SB 甲斐流出危機で注目される"第2の城島" チームが誇る育成システムが機能するか
今オフのFA戦線がいよいよ幕をあける。 15日から交渉が本格化する中でソフトバンクの正捕手、甲斐拓也と阪神・大山悠輔のW獲りを狙うとされる巨人の動きもあるが、在籍球団がいかに引き留めるか、また今後のチーム未来図をどう描いていくかも注目となる。 【動画】日本人最速の165キロを記録!凄みを増した佐々木朗希の広島戦のピッチングの映像 その意味では長年チームを支えた甲斐の流出危機を迎えているソフトバンクの危機管理策も話題を集めそうだ。 甲斐が抜けた場合の正捕手候補として注目されるのは、日本シリーズ第5戦の先発マスクも託された5年目捕手の海野隆司だ。 今季は甲斐に次ぐ38試合でスタメンマスクを担い、勝利に貢献。シーズン通してもキャリアハイの51試合に出場、打率「.173」、2本塁打、10打点の成績を残した。 またソフトバンクといえば、4軍まで備え、育成にも力を入れる中でひそかに注目を集めているのは育成2年目捕手の盛島稜大にもある。 沖縄・興南高出身、187センチ、104キロの恵まれた体格からなる豪快なバッティングも魅力。盛島に関しては現役時代はメジャーも経験した城島健司球団会長付特別アドバイザー兼シニアコーディ―ネーターが、スケールの大きさや素質を今春、高く評価したことも話題を集めた。今年8月に2軍戦で初マスクをかぶるなど、攻守において1軍レベルにはもう少し時間がかかりそうだが、強肩強打の大型捕手として伸びしろ十分、今後が楽しみな捕手の一人となる。 また内外野が守れるユーティリティながら、今季は再び捕手専任となった谷川原健太も面白い存在となる。今季1軍出場は4試合ながら、打率「.444」、2打点と打撃面では勝負強さも光った。昨季は俊足を生かした外野手としてもプレーしており、定着できれば、異例の走攻守そろった捕手として話題を集めそうだ。 当然チームとしても長年チームを支えた扇の要を失うことは避けたく、全力で引き留めることになる。ただチーム運営においては、「もしもの時」に備えることが必要とあって、ポスト甲斐育成、選定も同時並行で求められる作業となる。いよいよ交渉が本格スタートする中で球界ナンバーワン捕手の判断はいかに?一躍、時の人となりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
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