靖国落書き、男に懲役1年求刑 神社石柱に「トイレ」 東京地裁
靖国神社(東京都千代田区)で5月、石柱に英語で「Toilet(トイレ)」と落書きしたとして、器物損壊と礼拝所不敬の罪に問われた中国籍の姜卓君被告(29)の公判が19日、東京地裁(福家康史裁判官)であった。 検察側は懲役1年を求刑し、弁護側は寛大な判決を求めて結審した。判決は25日。 検察側は論告で、被害額は462万円と高額で、由緒ある靖国神社を汚した行為は感情も害するものだったと非難した。 弁護側は最終弁論で、姜被告はスプレーを用意したにすぎず、動機も東京電力福島第1原発の処理水海洋放出への抗議で、個人的利益のためではなかったと主張。最終意見陳述で被告は「海を守りたかった」と述べた。