材料難の日本株相場で再脚光、「インバウンド」3銘柄に照準
日本株相場全体は引き続き小動きの展開が予想されるが、その中でインバウンド関連はポジティブな材料が並ぶ(写真:ブルームバーグ)
2月16日に発表された1月のアメリカ卸売物価指数が市場予想を上回り、インフレ警戒感が高まったことを嫌気して、同日のダウ平均株価の終値は前日比431ドル安の3万3696ドルとなった。こうした流れを引き継いだ翌17日の東京株式市場でも、ハイテク株を中心に売りが先行。日経平均株価の終値は前日比183円安の2万7513円と反落した。 来週(2月20~24日)の東京株式市場は、23日の天皇誕生日による休場を挟んだ4日間営業となる。このところ、外国為替市場でじわりと円安ドル高が進行しているのをプラス材料として、底堅い推移が見込まれる。16日のダウ平均が前日比431ドル安だった割に、17日の日経平均が同183円安にとどまったのも、下値抵抗力の強さといえそうだ。 ただ一方で、上値を買い上がる材料にも乏しい。当面は2万7500円を挟んだ推移から徐々に下値を切り上げる展開になりそうだ。来週の日経平均の想定レンジは2万7200~2万7900円とする。
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冨田 康夫