借りパク注意! レンタル先で大活躍中のJリーガー(4)J2→J1上位で大活躍! 初優勝のカギ握るベテラン
選手が定められた期間に他クラブへ移籍する制度である「レンタル(期限付き)移籍」。2024シーズンのJリーグでは、数多くの選手がレンタル移籍で新天地を求めた。なかには加入後すぐに貴重な戦力となってチームに貢献している選手も存在する。今回は、レンタル先で存分に実力を発揮しているJリーガーをピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照
MF:白崎凌兵(しらさき・りょうへい) 生年月日:1993年5月18日 保有元クラブ:清水エスパルス レンタル先クラブ:FC町田ゼルビア(レンタル期間:2024年8月~2025年1月) 2024リーグ戦成績(レンタル後):10試合0得点0アシスト シーズン途中にFC町田ゼルビアへとレンタル移籍で加入した白崎凌兵。クラブが史上初となるJ1制覇を成し遂げるか否かは、高い技術力と抜群の運動量で中盤を支配する31歳MFの出来に懸かっているのかもしれない。 これまで清水エスパルスや鹿島アントラーズといった名門クラブでプレーしてきた白崎は、Jリーグ通算308試合38得点(今年7月時点)と充実した成績を残してきた。だが、2024シーズンは保有元クラブの清水でJ2リーグ15試合出場1得点と、今ひとつ絶対的な戦力になりきれない状況が続いていた。 今年8月、白崎が新天地として選んだのは町田だった。昨シーズンにJ2初優勝を果たし、2024シーズンは初となるJ1リーグの舞台で優勝争いを演じているクラブに活路を見出そうとしたのだ。 黒田剛監督の下、勝利への強い信念を前面に打ち出すチームの中で、白崎は清水で失いかけていた本来の輝きを取り戻している。加入後は10試合でプレーしており、そのうち9試合は先発出場。黒田監督の確固たる信頼を勝ち取っている。 強度の高いプレーが求められる町田にあって、白崎は「戦える選手」として重宝されている。また、ただ単に激しいプレーに終始するわけではなく、チームの攻撃に創造性を与えられるのも白崎の魅力だ。 今夏までの町田はともすればハードワークに重心が寄りがちだったが、白崎の加入によって得点を奪うためのアイデアの質が向上したのは大きい。背番号「23」は“ピッチ上の指揮官”として町田を栄冠に向けて押し進める重責を担っている。
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