ソフトバンク、一つのミスから狂った歯車 3シーズンぶり5点差逆転負けで交流戦負け越し発進
◆日本生命セ・パ交流戦 巨人6―5ソフトバンク(30日、東京ドーム) 楽勝ムードが悲壮感に変わっていった。9回2死。柳町達が空振り三振に倒れ、痛い星を落とした。3シーズンぶりの5点差逆転負け。今季初の2カード連続負け越しを喫した小久保監督は「5点差があれば逃げ切らないといけない」と唇を噛んだ。 ■感動の再会…元ソフトバンク戦士が古巣仲間とハグ【写真】 序盤に昨季まで同僚だった高橋礼を攻略した。2回、甲斐拓也の左前適時打で先制すると、1番で今季初スタメンの柳町も右前2点打で続いた。3回表を終えて、5点リード。指揮官も「狙い通り。高橋礼から点を取って」と主導権を握った。 3回裏、一つのミスから歯車が狂った。岸田行倫の何でもない打球を三森大貴が失策し、さらに負傷交代。久しぶりに先発した東浜巨のリズムが狂った。ヘルナンデスの3ラン、岡本和真の2ランを含む5連打を浴び、一挙6失点で逆転を許した。5回6失点で今季初黒星の東浜は「あのイニングの中でもう少し何とかしなければいけなかった」と悔やんだ。 小久保監督は「かわそうとは思っていないでしょうけど、5点を守らないといけないというような気持ちがどこかになかったかが反省点」と指摘した。4回以降は互いにゼロ行進。結果的に3回までの攻防で決着した。 交流戦は負け越し発進。2位日本ハムとは3ゲーム差に縮まった。大阪、千葉、東京の長期遠征で小休止状態となったが、ようやく福岡に戻る。交流戦は「移動ゲーム、頑張ります」と足早に東京ドームを後にした。(小畑大悟)
西日本新聞社