五輪金・阿部の存在が原動力 柔道の平和カップ広島大会、優勝の石山
【柔道・平和カップ広島大会】(31日、広島市マエダハウジング東区スポーツセンター) 男子の一般1部決勝の東海大戦で、先鋒戦を制したパーク24の藤鷹㊨ 男子の一般1部はパーク24(東京)が7大会ぶり2度目の優勝を飾った。大将を務めた石山潤平は、66キロ級で今夏のパリ五輪代表に内定している同社所属の阿部一二三と同学年で同じ兵庫県神戸市出身。「小学生の頃から知っている。自分ももっと結果を出したい」と刺激を受ける。 小学校は違ったが、市が主催する校外学習などの行事で一緒になることがよくあったという。公式戦で対戦したのは神戸国際大付高2年時、全国高校選手権の兵庫県予選。団体戦で神港学園高の阿部とぶつかり、石山が勝利した。「今はとんでもない差がついてしまった」と苦笑するが、「食事に行ったらたわいもない会話をする。五輪が決まった時は、直接おめでとうと伝えた」と頰を緩めた。 東海大との決勝は1勝3分けで大将戦にもつれ込んだ。相手の激しい攻めに耐え抜き、両者譲らず引き分け。「我慢ばかりでしんどかったけど、みんなで喜びを共有できたのはうれしい」と笑顔を見せた。2月からは階級を100キロ級から90キロ級に変え、さらなる進化を期している。「個人としては講道館杯の優勝が目標。団体も一丸となって日本一を目指す」。身近なスターの存在を励みに、柔の道を突き進む。
中国新聞社