誰もが旅行を楽しめるまちに…車いすトラベラーがユニバーサルツーリズムをアドバイス
南日本放送
「ユニバーサルツーリズム」という言葉、皆さんご存知でしょうか?高齢や障害などの有無にかかわらず、すべての人が安心して楽しめる旅行のことを言います。 鹿児島市で9日、車いすの利用者らが実際に街をめぐって課題を探りました。 研修会は「ユニバーサルツーリズム」を推進するため、鹿児島市が開きました。講師には、車いすで46都道府県、30か国ほどを外を旅してきた三代達也さんが招かれました。 市の職員や飲食、旅行事業者らおよそ20人が参加し、天文館や御楼門周辺など鹿児島市中心部を周りました。 (記者)「めぐるのは名山町、車いすの利用者にはどう映るのでしょうか」 三代さんがめぐるのは、小さな飲食店などが並ぶ名山堀。昭和の雰囲気を感じられる魅力的なエリアですが、車いすでは…… (車いすトラベラー 三代達也さん)「大変そうだな、段差が。段差があるのとカウンターが高いので、カウンターのラーメン店は大変。なかなかハードな名山堀」 さらに……「がったん(溝にはまる)」 ガタガタ道の先に見つけた飲食店では…… (車いすトラベラー 三代達也さん)「開き戸は大変、足がぶつかるので。スライドドアで段差がないので、すごく入りやすそうだな」 店内にもお店の心遣いが。 (車いすトラベラー 三代達也さん)「小さなお子様連れや身体の不自由な方優先に案内していると書いてあるので、こういう配慮があるところはあまり多くないのでうれしい」 三代さんはハード面の充実はもちろん、支え合う心づかいも大切だといいます。 (車いすトラベラー 三代達也さん)「設備のバリアフリーが整っていなくても、安心できる環境が人によって作られていることが、鹿児島の人たちの温かい心を感じてうれしかった」 市は、今回見つかった課題などを今後のまちづくりなどに生かしたいとしています。
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