６月９日夜、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記の妹である金与正氏は、韓国が北朝鮮に向けた拡声器放送や反体制ビラ散布を再開したことを受け、新たな対応を取ると警告した。写真は極東のボストチヌイ宇宙基地で２０２３年９月代表撮影（２０２４年　ロイター）

[ソウル １０日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記の妹である金与正氏は９日夜、韓国が北朝鮮に向けた拡声器放送や反体制ビラ散布を再開したことを受け、新たな対応を取ると警告した。 与正氏は朝鮮中央通信（ＫＣＮＡ）が伝えた声明で「韓国が国境を越えてビラ散布と拡声器放送による挑発を並行すれば、間違いなく新たな対応を目撃することになる」と述べた。 韓国の国家安全保障会議（ＮＳＣ）は９日、北朝鮮がごみをぶら下げた風船を韓国側に飛ばす行為を再開したことを受け、拡声器による北朝鮮向け放送を同日中に開始すると発表していた。 党副部長を務める与正氏は、これについて「非常に危険な状況への前触れだ」とも批判した。 韓国側の放送は、世界のニュース、民主主義と資本主義社会に関する情報、Ｋ─ＰＯＰなどが含まれ、国境から２０キロ余り先まで届くとみられる。