【プレビュー】3連敗中の川崎Fと初の連勝目指すFC東京。『多摩川クラシコ』で浮上のきっかけをつかむのは|Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J1リーグは3月29日から30日にかけて第5節が開催。30日にはUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで川崎フロンターレとFC東京の多摩川クラシコが実現する。 【週末のヒーローは誰だ】川崎フロンターレ 脇坂泰斗&FC東京 松木玖生インタビュー
開幕から4試合を終え、1勝3敗で15位の川崎フロンターレと1勝2分け1敗で10位のFC東京が、Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで対戦する。開幕ダッシュには失敗してしまった両チームが、ここからの浮上をかけ、今季初の多摩川クラシコに挑む。 ホームの川崎Fは、まさかの状況に陥っている。開幕戦こそ湘南ベルマーレを下し、白星スタートを切ったが、第2節ではジュビロ磐田との乱打戦を落とし今季初黒星。その後も第3節では京都サンガに完封負けを喫し、第4節では鹿島アントラーズに逆転負けと3連敗中である。 まだ開幕して1ヶ月とは言え、王座奪還を目指す川崎Fからすれば、不測の事態と言っていい。1週間の中断期間を挟んで迎える今節はまさに仕切り直しの一戦。ホーム初勝利をつかみリスタートを図れるか、ホームでライバルに屈し泥沼にハマるか。非常に重要な90分となる。 そんな一戦に向けては、マルシーニョが出場停止な一方、ここまで3ゴールのエリソンが戻ってくる模様。また、今季がJ1初挑戦で、中学時代はFC東京U-15むさしで過ごした三浦颯太にとっては初の多摩川クラシコとなる。 2019シーズン以来、等々力での多摩川クラシコでは負けていないだけに、今節もホームアドバンテージを最大限に生かして、1カ月ぶりの勝点3をつかみたい。 アウェイのFC東京もまだ1勝しか挙げていないが、前節・アビスパ福岡戦で初勝利を挙げたこともあり、チーム状態は悪くない。新加入の荒木遼太郎が開幕から4試合4ゴールと好調を維持すれば、同じく新加入の高宇洋が前節ようやくFC東京デビュー。ボランチの位置からゲームを司り、チームに勝点3をもたらした。 その高は、川崎FのU-12、U-15に在籍しており今節は“古巣戦”となる。多摩川クラシコの価値を十分に理解する者が、当時とは反対のユニフォームを着て初の大一番に挑む。 福岡戦で披露した、ボールと人がよく動くサッカーを川崎Fに対しても披露できるかが、FC東京にとっては大きなポイント。ここから上昇気流に乗っていくためには、鬼門・等々力を攻略し、連勝を果たしたい。