「スカしたキャラはどこへ?」Netflix『タイプロ』での「ガチ」ぶりが好評な菊池風磨の〝転機〟
一部ファンからの大反発の声を覆し、タイプロこと『timelesz project -AUDITION-』が絶好調だ。 【ファンに囲まれて】すごい…ロケ現場でなぜかニッコニコな菊池風磨 『timelesz』とは、菊池風磨(29)、佐藤勝利(28)、松島聡(26)の3人からなるアイドルグループだ。旧ジャニーズの人気グループ『Sexy Zone』が、メンバーの中島健人(30)の卒業を機に今年4月1日に改名。同時にオーディションで新たなメンバーを募ることを発表した。その模様が現在、Netflixで順次配信され、これが大ヒットとなっているのだ。 「『Sexy Zone』はもともと5人でデビューしたグループでした。それが’22年末にマリウス葉(24)が抜け、今年、中島も抜けて3人に。とくに中島は最年長でグループを引っ張る存在だったうえ、ファンに『お姫様♡』と甘い言葉を投げるなど、その王子キャラで大人気だった。それだけに3人になると、今後の人気は現状維持が精いっぱいの可能性がある。メンバーたちは、それよりもあえて挑戦を選んだものと思われます」(テレビ誌編集者) 『timelesz』が所属している『STARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ)』には、ジュニアと呼ばれる、まだデビューしていない多くの若手タレントが存在している。彼らは先輩たちのバックダンサーとしてさまざまなスキルを磨き、人気や実力が認められればジュニア内グループのメンバーとなり、やがてデビューをつかみ取る、というレールが一般的だ。 「今回の『timelesz』のオーディションは、そういった下積み期間をまったく経ない新人がいきなりデビューできるということ。旧ジャニーズの伝統を根底から覆す企画なだけに、ファンからは大反発の声が上がりました。ところがいざオーディションの模様が配信され始めると、これが『かなり面白い』と大きな話題に。最新エピソードが配信されるたびに『今日のTV番組TOP10』の上位に入ってくるなど、一大旋風を巻き起こしていると言える状況です」(前出の編集者) ◆以前は真逆のキャラだった 大ヒットの要因はいったいどこにあるのか。取材を進めてみると、その鍵は、新たな最年長メンバーとなった菊池風磨にあるということが見えてきた。 「メディア関係者の間でも、タイプロは面白いと雑談などで盛り上がっています。何がどう面白いのかというと、そのガチぶりです。『応募者たちより「timelesz」メンバーたちのほうが熱いぐらいで、話題性を狙っただけの茶番オーディションではないことが伝わってくる』と。なかでももっとも目立っているのが菊池風磨。応募者に忖度なく厳しいひとことを突きつけるなど、『いい加減な気持ちで来られちゃ困る』という本気度が痛いほど伝わってきて、ついつい感情移入して見てしまうんです」(スポーツ紙記者) そんな熱さが話題の菊池だが、彼が10代の頃から取材をし続けているライターたちによると、以前はむしろ真逆のキャラクターだったという。それが20代半ば頃に激変したというのだ。いったい何があったのか? 「10代の頃の菊池さんはガツガツするのが嫌いで、『俺、人気とかあんまり興味ないもんね』みたいなスカしたタイプでした。学校にも『ギリギリに登校はするけど、走るとかダサいことはしない。でも遅刻もしない』とか自慢していて(笑)、そのわざとクールぶっているところが逆に可愛いなと思ったものです。 ところが20代半ばになると、激変した。あるバラエティ番組で全裸になって笑いを取っている姿を見て、あの風磨くんが!? と衝撃を受けたものです。あそこから、かつてのスカしたキャラは完全に姿を消しましたね」(インタビューライター) 大転換の答えは、20代後半になった彼を取材したときに得られたという。 「人生のターニングポイントについて聞いたとき、20代前半の頃、自分だけがまったくといっていいほど仕事がなくてすごく悩んだ、と言っていました。思えばその頃は、対照的に同世代の中島さんは絶好調で、主演ドラマや映画に大忙しだった。それも危機感が増した要因だったのでしょう。 そんなツラい時期があったから、『今はすべての仕事に感謝して全力でやっている』と言っていた言葉に真実味を感じました。それだけに、自分の仕事の土台でもあるグループへの想いが人一倍強いのだと思います。それがオーディションを通じてヒシヒシと伝わってくる。だから視聴者はこんなにもタイプロに惹きつけられているのではないでしょうか」(先述のインタビューライター) 20代前半の葛藤が、現在の菊池の魅力に繋がっているのだろう。 ※「FRIDAYデジタル」では、皆様からの情報提供・タレコミをお待ちしています。下記の情報提供フォームまたは公式Xまで情報をお寄せ下さい。 情報提供フォーム:https://friday.kodansha.co.jp/tips 公式X:https://x.com/FRIDAY_twit 取材・文:奈々子
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