10月に入っても続く残暑で、東京都心では最高気温30.4度を観測し、10月に2回の真夏日となったのは5年ぶりです。 4日午後2時過ぎの東京・渋谷駅前は、10月とは思えない蒸し暑さで、街の人もほとんどの人が夏の装いでした。 季節外れの暑さに街の人は、「もう夏ですね。また夏来ちゃったなみたいな」「暑そうだったので、なるべく涼しいように来ました」「10月でもこんなに暑いんだなとビックリしてます」「きょう北海道から来たので、すごく暑いです。ここまで暑いと思わなかったです」と話しました。 長引く残暑の影響は、食卓に欠かせない物価の優等生「卵」にも及んでいます。 アキダイ・秋葉弘道社長: ここが卵の売り場ですね。小さい上に産む量も個数も少なかった。そもそも餌代が高騰して値段の相場が上がっているところに、この夏の猛暑の影響で値段がさらに上がった。 こちらの店では、1パック10個入りで255円。 通常は170円程度だといいます。 2024年1月にはMサイズ1kgあたり180円だった卵の相場。 10月に入ると270円まで上がり、90円も上昇しています。 長引く高値に買い物客も頭を悩ませています。 買い物客は「300円とかしちゃうので高いですね。前は100円とかで買ってたので」「300円くらいが当たり前になってきましたね」「この子が卵焼きとか、フレンチトーストとか大好きなので。200円くらいだったらうれしいですね。1個20円くらい」と話しました。 残暑の影響はこんなところにも。 一面に広がる赤いじゅうたん。 「府中市郷土の森博物館」で今まさに満開の見頃を迎えているのが、40万株ものヒガンバナです。 平年だと見頃は9月20日前後ですが、管理する博物館によると、この夏の猛暑の影響で2週間ほど遅れが出ているといいます。 訪れた人は「花に合わせて足を運びました。今年は遅いそう、開花が遅いそう。去年9月27日に着たときは本当にきれいに咲いていました」「いつもお彼岸の頃に咲いています。咲くの遅いんだなとは思っていた」と話します。 5日の東京の予想最高気温は23度と一気に急降下し、秋を実感できそうです。