平和や人権をテーマに、意見を交わす参加者（京都府福知山市・市民交流プラザふくちやま）

　人権や平和について考える「ピースフォーラムin福知山」が16日、京都府福知山市の市民交流プラザふくちやまで開かれた。沖縄や被爆地を訪れた生徒の成果発表があり、若い世代で平和の尊さを話し合った。 　市内の中高生有志が今夏、沖縄・広島・長崎にそれぞれ現地学習に赴いた。 　発表では、国立ハンセン病療養所「沖縄愛楽園」を訪れたグループが「どれだけ時間がたっても苦しみ続ける人たちがいる」と強調。広島に訪れたグループは「小さな声でも世界を変えることにつながる」と平和運動の重要性を説いた。 　小学生も交えた話し合いでは世界平和の実現に向け「過去の過ちを学ぶことが必要」「自分の大切なものを思い浮かべることで戦争抑止につながる」などの意見が出た。 　沖縄を訪れた大江高3年の生徒（17）は「たくさんの命が失われた対馬丸事件が印象に残る。今後も学んだことを伝えていきたい」と話していた。