【イベントレポート】「白暮のクロニクル」神山智洋、竹財輝之助を嫉妬させる「すごい役者見つけちゃった」
連続ドラマW-30「白暮のクロニクル」の完成披露試写会が本日2月19日に東京・有楽町朝日ホールで行われ、第1部にキャストの神山智洋(WEST.)、松井愛莉、竹財輝之助、光石研、監督の中川和博が登壇した。 【動画】連続ドラマW-30「白暮のクロニクル」予告編(他10件) ゆうきまさみの同名マンガをもとにした本作では、“オキナガ”と呼ばれる不老不死の吸血鬼である探偵が、未年のクリスマスだけに起こる連続殺人事件、通称“羊殺し”の犯人を追う姿が描かれる。神山が外見は18歳だが実年齢は88歳であるオキナガの雪村魁を演じ、松井が吸血鬼を管理する厚生労働省・夜間衛生管理課(夜衛管)の職員・伏木あかり、竹財が夜衛管の責任者・竹之内唯一、光石があかりの上司で教育係の久保園幹也に扮した。 神山はオファー時を振り返り「4年ぶりの映像作品ということで、お話を伺ったときはもちろんうれしかったですし、ようやく来たか!という気持ちが強かったです。単独初主演ということもありますし、WOWOWの作品にはいずれ出たいと思っていたので、うれしかったですね」と笑みをこぼす。本作に出演するにあたり食事制限で体重を落としたそうで「僕、30歳でございまして。18歳の役ではあるんですけど、成長が止まった状態で70年間生きている役なんです。その間、どういった経験をしてきたか? 人間扱いされてなかったらどうなるだろう?とめちゃくちゃ考えて演じました」と真摯に伝える。アクションにも挑んていることに話が及ぶと、「めちゃくちゃ走ってます! 若い頃と比べると、体を動かすことが大変になっていて、18歳の気持ちで走ると、ちゃんと足が絡まるんですよ」と笑い、「僕のできることをすべてぶつけた、体当たりで挑ませていただいた作品です」と思い入れたっぷりに口にした。 そんな座長・神山を竹財は「ただでさえスーパーマンなのに、気配りがすごいんですよ!」と絶賛し、「最高ですよ! すごい役者を見つけちゃったなと、ワクワクしてました。滝藤賢一さん以来の嫉妬でした。滝藤さんはお芝居の瞬発力がすごいんですよ。今回とあるシーンで、それを神山くんにも感じて。いきなりトップスピードでいけるの?と。本当に稀有な役者だなと。もっともっと映像作品に出てほしいです」と言葉に力を込めた。光石も「対峙して、手を合わせたときにどこまで本気かというのがわかる。神山くんがこの作品に懸けてる思いが伝わってくるので、こっちもかかってこい!みたいになりますね」と述懐。中川は「どういう世界観で、どういうお芝居を正解とするか、毎日探って作っていました。毎日大変な撮影をともに過ごせてよかったです」とキャスト、スタッフに感謝した。 神山と初共演の松井が「最初は魁とあかりみたいに距離感をけっこう感じてたんですけど」と口にすると、神山はすかさず「さすがに初対面の人に『うぃー!』とはいけないです!」と苦笑する。松井は「撮影していくうちに距離感が縮まって、自然と魁とあかりになれたと思っています」と振り返り、神山は「松井さんがいると現場がパッと明るくなるんですよね。松井さんが全力で向き合ってくださってたので、魁があかりを振り回す、2人の凸凹感を作っていけました。やりやすかったですね」と返した。 イベント中盤には、雪村魁が18歳の外見であることにちなみ、キャストの18歳当時の写真が用意された。神山は「バリ恥ずかしいんですよ!」とはにかみつつ、「けっこうとがってましたね」と思い返し、松井は「それなりに青春していました。制服でディズニー行ったり」と回想する。 最後に神山は「スタッフ、キャスト一丸となって、手をがっちり組んで、100%を出せたと思います。1話は体感5分、2話は3分、完成披露試写会は8分で終わります!(笑) それぐらいぎゅっと詰まった作品です。ぜひとも世界観を楽しんでいただければ」と呼びかけ、イベントの幕を引いた。 小山正太、山崎太基、田中しおりが脚本を手がけ、中川と佐々木豪が監督を担当した連続ドラマW-30「白暮のクロニクル」は、3月1日23時にWOWOWで放送・配信スタート。なお2月23日正午より、WOWOWオフィシャルYouTubeチャンネルにて第1話の先行無料配信が行われる。