「劇場に足を運ぶ人口を増やしたい」城田優が新たに手掛けるエンターテインメントショーへ向けた“覚悟”
「この人面白い、この人うまい」と思った人たちをキャスティング
――出演アーティストの皆さんに関しては、城田さんが直々にオファーされたんですよね。どういった観点で選出したか、教えていただけますか? よくぞ聞いてくださいました! 純粋に自分が「この人面白い、この人うまい」と思った人たちをキャスティングしました。本当に歌が上手くて尊敬できるのに、僕の周りの人たちも、僕も知らなかった実力のある人たちがいっぱいいます。彼らの個性が目立つのであれば、もっと注目されるべきだと思うんです。埋もれてしまっていることはなんてもったいないんだろう、と。 だから、とにかく「いい、面白い、うまい」と感じる方たちをキャスティングしました。本当に素晴らしいので期待していてください! ――演出家またはプロデューサーとして、城田さんのやりたいことはそうした才能を世に知らしめることも一つあるということですよね。目標ややりがいを見出している部分はどこでしょうか? 今回の公演だけに限らず、自分が演出やプロデュースしていく上で大事にしたいのは、お客さまにいいものを見ていただくことです。お客さまは、高いチケット代を払って、労力と時間をかけて劇場に足を運んでくださっているんですよね。そんな方々に、僕目線ではありますけど、いいものを見ていただき、良し悪しをきちんと判断してもらえたらと思っています。 僕自身、ラスベガスで、ニューヨークで、ウエストエンドで、たくさんのショーを見てきました。評価されないものはすぐ終わるし、いいなと思ったものは日本に入ってきますし、それくらいわかりやすく実力主義、クオリティ主義なんですよね。そこを僕がプロデュースや演出するときは、なるべく目指していきたいと思っています。 ……とここまで話すと、「さあ、じゃあ城田、お前はどれぐらいのものを見せてくれるの?」と思われますよね(笑)。覚悟の上で話しています。 話したからには、めちゃくちゃいいものを作るしかないわけなので。いいものを作って、その結果、日本のエンターテイメント界が、話題性ばかりが先行されるのではなく、出演者とスタッフたちが作り上げた作品が結果的にビジネスになっている、というようにしていきたいと思っています。