学生も加わり飾り付け 橋北イルミネーション 面白倶楽部休止で今年最後【長野県飯田市】
長野県飯田市馬場町の旧飯田測候所で12月に行う「橋北イルミネーションフェスタ」で、今年は初めて地元の中高生が準備に参加している。 橋北イルミネーションは2009年に始まり、今年で16回目になる。橋北まちづくり委員会が主催し、地区の住民有志らでつくる「橋北面白倶楽部」が企画を担ってきたが、会員の高齢化により倶楽部が本年度で活動を休止することを決定。人員の確保と若者への参加を促すため、中学生以上の住民に準備への参加を呼び掛けた。 準備は10月26日から毎週土曜日に実施しており、11月9日の午前は地元の中高生や飯田市社会福祉協議会のボランティアサークル「まごの手」に所属する高校生ら8人が参加。倶楽部の会員と一緒に建物の屋上から垂らすライトなどを1日かけて取り付けた。 飯田東中学校3年の生徒らは「毎年見に来ていて思い出深かったので参加した」、「これまで見てきたものより壮大にしたい」と話した。 橋北面白倶楽部の休止に伴い、まち委と倶楽部によるイルミネーションイベントは今年で最後となる。 倶楽部は橋北公民館内の自主グループとして2007年に発足した。春の桜祭りでは桜マップを作成。橋北音頭の復活や県縦断駅伝の応援旗づくりのほか、夏祭りの企画運営も担うなど、多様な活動を展開し地区の活性化に取り組んできた。 座長の相津博人さん(64)は「若者と一緒だとこちらも楽しくなる」と学生参加に感謝し「イルミネーションを定着させることができたのは成果。今後は新たな若い力で旧測候所をにぎわいの場にしていってほしい」と期待した。 イルミネーションは14日に点灯式を開く。