【カペラS/先取り情報】〝堅実派〟チカッパは斤量がカギに… 中竹調教師は勝ち負けを意識
[GⅢカペラステークス=2024年12月8日(日曜)3歳上、中山競馬場・ダート1200メートル] 次週のGⅢカペラSでJRA重賞に初挑戦するチカッパ(牡3・中竹)のデキが際立っている。佐賀で行われた前走のJpnⅠ・JBCスプリントではハナ差の2着に敗れたものの、1400メートル以下のダート戦では10戦して連逸なしの堅実派だ。 27日には栗東坂路で1週前追い切りを消化。4ハロン53・3―12・7秒をマークして、機敏な動きを披露した。 中竹調教師は「馬の後ろにつけて、そんなに一杯にならずに、前半もモタつくことなく行けました」と評価を与える。精神的にはまだ少し幼い面を残しているが、馬体面は成長しており、文句のつけようがない。 今回は3月の昇竜S(1着)以来となるJRA参戦。当舞台(中山ダート1200メートル)は、23年12月の2歳1勝クラスで鮮やかな追い込み劇を見せつけた〝思い出の地〟だ。中竹調教師も「コース的には絶好の舞台」と勝ち負けを意識する。 一方で、負担重量は自身初となる58キロに。「重賞を勝っているから仕方ないけど、パワーはあるから克服してくれるといいんだけどな」と本音を口にする場面も。カペラSはJRAで行われる唯一のダート1200メートル戦。短距離路線で王道を進む本馬にはふさわしいタイトルだけに、久々のJRA参戦でも一発回答を期待できそうだ。
佐藤 美生