中島セナ、ディズニーの大作主演に「不安やプレッシャーはありました」<ワンダーハッチ>
2021年に抜てきされた清涼飲料水「ポカリスエット」のCMをはじめ、数々のファッション雑誌、広告などのモデルとして活動する中島セナが、12月20日(水)にディズニープラスのスターで独占配信される最新作「ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-」にて、奥平大兼とともにW主演を務める。同作は“実写”と“アニメーション”で2つの世界を描く、新感覚ファンタジー・アドベンチャー作品で、中島は実写で描かれる現実世界に住む高校生の主人公・ナギを演じる。ナギは自身が持つ特殊な体質に悩まされ、どこか周囲になじめずに生きづらさを感じている少女。今回は「ファンタジー作品は好き」と話す中島にインタビューを実施し、主演を務める心境や演じるナギへの思い、共演者とのエピソードなどを語ってもらった。 【写真】クールビューティーな中島セナも“ドラゴン”と一緒の撮影では表情ガラリ…!レアな笑顔ショット ■幼少期からディズニー作品に愛着 ――オファーがあったときのお気持ちを教えてください。 実写とアニメの融合という新しい試みなのと小さい頃からディズニー作品を見ていたので、このような作品に携われたことはとてもうれしいです。 ――スケールの大きい作品への出演でしたがプレッシャーはありましたか? 長期間のドラマで主演というものは初めてでしたのでやっぱり不安やプレッシャーはありました。また、最初に脚本を読んだ時に「島がどんなものなのか」「実写とアニメのパートがどうつながるのか」など、絵がないので最初はイメージが湧かず難しかったですね。 ――では演じたナギについてはどんな印象でしたか? 物語の初めは、どこか諦めているというか、夢を持てなかったり、人や自分を信じられなかったりした子だったと思うんです。でもタイム(奥平)や同級生のソン(エマニエル由人)と一緒に冒険していくことで、成長していくキャラだと思いました。 ――演じるにあたって心掛けたことを教えてください。 ナギほどではないと思うんですけど、人から理解されづらいという点は、少なからず共感できるつもりではあるので、そういう部分は私と似ていると思っていました。自分とはそこまで真反対という役ではない点では、少しやりやすいのかなと。 あと、ちょうど撮影をしている期間が私もナギと同い年の高校生だったので、等身大の高校生、自分自身という部分も意識していましたね。 ■奥平大兼の印象は「とても熱のある方」 ――そんなナギと出会い、一緒に冒険していくタイムを演じた奥平さんの印象は? そうですね、役に対して自分の答えを持っていて、演じることに対してとても熱のある方です。一緒に撮影していく中ですごく刺激を受けました。 ――奥平さんがタイム、ナギ、ソン役のキャストでは、中島さんが一番落ち着いているとおっしゃっていました。 そんなことないです(笑)。人見知りではないと思うんですけど、現場の中では一番年下だったのでソン役のエマくんが盛り上げて、すごく話し掛けてくれてうれしかったです。3人でいる時はたわいもない会話を毎回していて楽しかったですね。遠慮しがちなところもあるので、エマくんみたいな人がいると(現場が)明るくなってとてもありがたかったです。 ――撮影を振り返ってみていかがでしょうか? 3、4カ月の期間、体調を崩さずに撮影をやり切るっていうことが初めてでもあったので難しかったです。気温も寒かったり、暑かったりもしましたし、セットの規模感もとても大きかったので驚きました。 (予告編にも出ている)ドラゴンの像がある村があるんですけど、その村をまるまる一つ作るみたいなところにもびっくりしましたね。実際にその村に入ってみると装飾や、(キャラクターが着ている)立派な衣装も一から作っているところはディズニーらしく独創的でした。 タイムが乗るドラゴンのガフィンとのシーンは、リハーサルの段階ではドラゴン役の方が動いてくれて、それに合わせて目線合わせをしたんですよ。そういうことをやったことがなかったので、最初は慣れなくて不思議な感じではあったんですけど、段々慣れていって「こうやって作られていくんだな」という過程も学ぶことができました。 ――難しい点も多かったと思いますが、実際に完成された作品を見ていかがでしたか? 私、アニメパートを全然見られていなくて、声優としても参加していないので「こことここがつながるんだ!」って、映像を見てから初めて気付きました。なかなか(撮影中では)想像できない部分もあったので。あと、個人的にはなってしまうのですが、ドラゴンが隣にいるっていうのはやっぱりすごくファンタジーの魅力だなと思いました。 ■モデルも芝居の現場も「フラットでいるよう心掛けている」 ――普段はモデルとしても活動をされているかと思いますが、それぞれの活動で意識していることはありますか? すごく違いを考えているということはあまりないのですが、どちらのお仕事でも現場でフラットでいるよう常に心掛けているので、そうなっていたら良いなと思っています。 ――お忙しい活動の合間の休みではどんな過ごし方をされていますか? 最近映画はあまり見られていないんですけど本をたくさん買っていて、需要と供給が追いついていないです。いつも買ってばかりで、積んでいます(笑)。時間があれば読みたいです。 ――この作品でナギはタイムと現実世界である種“運命の出会い”を果たすわけですが、中島さんにとって運命を感じた出会いは? 明確なものがあるわけではないんですけど、やっぱり「縁」というものは感じる機会があります。例えば、同じ撮影現場や同じ監督、スタッフさんと再び一緒になるということも運命かなって。私がこの世界に入ったことも必然的だったかもしれないと思いますね。 ◆取材・文/suzuki 撮影/永田正雄 スタイリスト/柴原コトミ ヘアメイク/SHUTARO(vitamins)