平和の願い 次代に 石川護国神社で県追悼祈願祭 戦没者ら4万4946柱を慰霊
第61回石川県戦没者追悼平和祈願祭・第60回合同招魂祭は終戦記念日の15日、金沢市の石川護国神社で営まれ、遺族ら約200人が戊辰(ぼしん)戦争以降の戦没者・殉職自衛官計4万4946柱を慰霊した。終戦から79年を迎え、参列者は戦争の悲惨さと平和の尊さを後世に語り継ぐ決意を新たにした。 自衛隊OBでつくる県隊友会の浅加正文会長が開会の辞を述べ、ソプラノ歌手直江学美さんが国歌を斉唱した。葛城健一郎宮司の祝詞奏上の後、祭主を務める「英霊にこたえる会県本部」の米沢寛会長が「当たり前のように享受している平和と繁栄は尊い犠牲と努力のたまもので、歴史を次代につなぐのがわれわれの責務だ」と祭文を読み上げた。 馳浩知事は能登半島地震以降、着用している防災服ではなく、スーツ姿で参列。馳知事は「皆さんと協力して平和を守り続ける」と誓い、山田啓之金沢市副市長が追悼の辞を述べた。 正午から1分間、参列者全員で黙とうをささげ、米沢会長、佐々木紀衆院議員、岡田直樹参院議員、村上博啓航空自衛隊小松基地司令が順にあいさつした。 同神社の第60回永代講大祭も合わせて営まれた。