白山七社巡り冬満喫を 世界ジオの文化PRへ
●デジタルスタンプラリー始まる 平安時代から白山信仰の拠点である「白山七社」を巡るデジタルスタンプラリーが1日始まった。ユネスコの世界ジオパーク認定を受けた白山手取川ジオパークを構成する文化的要素「白山信仰」をPRするため、初詣などで来訪者が増える時期に合わせて市が企画した。スキー場がある一里野温泉で景品と引き換えることができ、歴史とともにウインタースポーツにも目を向けてもらう。 白山七社は、白山登拝の拠点「加賀馬場」にあった神社7カ所の総称。白山市鶴来地域の本宮(現在の白山比咩神社)、金劔宮、三宮、能美市の岩本宮(岩本神社)の「本宮四社」と、別宮(白山別宮神社)、佐羅宮(佐羅早松神社)、中宮(笥笠中宮神社)の「中宮三社」で構成される。 衛星利用測位システム(GPS)を活用し、各神社に置かれたQRコードなどで専用サイトにつなぐと、白山比咩神社が所蔵する国重要文化財の典籍「白山縁起」から抜粋した各神社名のスタンプがもらえる。本宮は室町時代に大火で三宮があった現在地に遷座したため、白山比咩神社で三宮、跡地の古宮公園で本宮のスタンプが受け取れる。 スタンプを三つ以上集めると、13日以降に一里野温泉の一里野高原ホテルろあんで御朱印帳風パンフレットがもらえる。 市観光課は「多くの人に食やスポーツなど、白山の冬の楽しみにも触れてもらいたい」と話した。白山比咩神社の神職は「歴史ある白山信仰を体感してもらいたい」と期待した。