「白杖じゃわからない」全盲男性の切実なお願いが話題 飲み会シーズン…視覚障害者にとって迷惑な物とは
「白杖イコール全盲とは限りません」
普段から自身のSNSを通じて、全盲の立場から積極的に情報を発信する伊敷さん。ネット上に時折見かける「白杖を持っているのにスタスタ歩いている」「あの人本当は見えているんじゃないの?詐欺なんじゃないの?」といった偏見には胸を痛めています。 あらためて、白杖の役割について教えてもらいました。 「白杖を持っているからといって全盲とは限りません。白杖にはセンサー、バンパー、シンボルの3つの役割があります。センサーは障害物や段差などを探る。バンパーは自分の体がぶつかる前に白杖がぶつかってくれる。シンボルは周りにいる人に対して、自分は視覚に障害があって、皆さんと同じように見えていないので少し注意をお願いしますと知らせる役割です。全盲の人は3つ全部の役割で使いますが、例えば弱視で足元が少し見える程度の視力があれば、シンボルとして持っている人もいます」(伊敷さん) (まいどなニュース・金井 かおる)
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