剛力彩芽、「楽しんだ者勝ち」でネガティブ思考持ち込まず
ディズニー映画の人気作を一挙放送する「WOWOWディズニー・スペシャル」のナビゲーターを務める女優の剛力彩芽。「幼少期からのディズニー好き。まさに幸せの一言」と大役に声を弾ませる剛力は、テレビドラマ、映画での活躍に留まらず、“世界のディズニー”への片思いを実らせるなど、着実に力をつけている。そんな現在を、本人はどう捉えているのだろうか。 ブレイクポイントとなったのは、2011年の月9ドラマ『大切なことはすべて君が教えてくれた』(フジテレビ系)への出演。個性的でボーイッシュな役柄はショートヘアの剛力にマッチし、はまり役だったと言える。これ以降、急激に露出が増え、ドラマ、CM、歌と幅広く活躍。2012年に連続ドラマ初主演、2013年には月9ドラマ初主演、そして今年は映画初主演作が封切られた。 ■落選が当たり前だったデビュー当時 「事務所に入った当時は、今の状況はまったく想像もしていませんでした。一カ月に一回仕事があれば幸せで、仕事がないことの方が当たり前でしたから。オーディションも沢山受けて、沢山落ちていましたからね」と、これまでの道のりを振り返る。10歳の頃に挑戦した第8回全日本国民的美少女コンテストでは予選で落選。決して“エリート”とは言いえないスタートだった。 ■人見知り、仕事がなかった過去がどん欲にさせる 人生を一変させたのは2011年。「髪の毛をショートに切ったのが、2011年くらいで、そこからが怒涛の日々でした」というように、『大切なことはすべて君が教えてくれた』でショートヘアの“新生・剛力彩芽”をデビューさせると、露出は激増。2013年には『友達より大事な人』で念願の歌手デビューも果たした。「この4年間は凄かったですね。でも不思議な感覚があります。テレビから私が出演しているCMが流れると、家族皆で集まって見ながら『家にいる彩芽とテレビに出ている彩芽は別人みたいで変な感じ』と言われたりして」と笑う。 それでも「過去の自分に唯一後悔があるなら、それは人見知りで積極的ではなかったこと。そんな自分と仕事がなかった過去があるからこそ、今は欲張りに何でもやりたい。(芸能界は)憧れていた世界なので、すごく幸せなんです」と喜びを噛みしめる。 幼少期から芸能界で活躍することを夢見ていた。それだけに、新しいことへの挑戦は「常に不安だらけで緊張しかないけれど、私自身が楽しまないと見てくれている人たちには何も伝わらない。怖いことの方が多いけれど、あえて“楽しんだ者勝ち、やってみなければ分らない”と自分に言い聞かせて、プラスに考えています」と、ネガティブな思考は持ち込まない。仕事をする上でのモチベーションは「自分に対する課題。お芝居をしていくと、反省や向上心が強くなってくる。だからこそ辞められない」と芯の強さをうかがわせる。 そんな剛力にとっての安らぎは、家族と共に過ごす時間。「実家に住んでいるので、家に帰っただけで心のリセットが出来る。その場所があるのは大きいですね。もちろん、未だにお母さんに朝起こしてもらっています」と幼さ残る素顔を覗かせる。決して平坦ではなかった道を歩んできた剛力だが、その過程を経て、大きく成長。“世界のディズニー”への思いを叶えるなど、まだまだその勢いは留まりそうにない。 (取材・文/石井隼人) 剛力彩芽(ごうりき・あやめ) 1992年8月27日、神奈川県出身。11月1日から3日まで放送される「WOWOWディズニー・スペシャル」(午後2:00)でナビゲーターを務める。放送期間中はテレビ初放送となる映画『シュガー・ラッシュ』、『モンスターズ・ユニバーシティ』のほか、ディズニー・アニメーションの名作、最新アイスショーを一挙放送。剛力が出演する「夢と魔法のユニバーシティ!」(全10回)は無料放送。「ディズニー・マニア」という剛力は「もし日本語吹き替え版声優をやらせていただけるなら、怖いし緊張もあるけれど、オファーを頂けたら全力で頑張ります」と、ディズニー映画の日本語吹き替え版声優挑戦にも意欲的だ。公式サイト(http://www.wowow.co.jp/anime/disney/)。