日体大柏、木更津総合をPK戦で制し準決勝進出
令和6年度関東高等学校体育大会千葉県予選サッカーの部の準々決勝4試合が29日、千葉県内2会場で行われ、日本体育大学柏(以下・日体大柏)と木更津総合が対戦した。 【フォトギャラリー】準々決勝4試合風景 試合は膠着状態が続く、両チームにとって苦しい展開となった。 前半立ち上がりは日体大柏。左サイドバックDF5齋隼輔(3年)、左サイドMF7島崎貢輔(3年)が連携しながら相手守備を攻略し、チャンスメイク。これに木更津総合はゴール中央で守りを固めながら、回数は少ないもののカウンターでチャンスをうかがった。 また双方ファールで得たセットプレーやロングスローを駆使しながら、相手陣内に攻め込み得点機を作った。しかし、両チームの守備陣に加え、日体大柏GK1坂本陸功(3年)、木更津総合GK1新宅ユウリ(3年)、両守護神が果敢なセービングで決定機を防ぎあった。 後半に入り、攻勢に出た日体大柏。後半27分、DF5齋のクロスからゴール中央FW9斉藤海智(3年)がオーバーヘッドキックを敢行するも枠外。相手の堅守を崩せないまま時間だけが過ぎていき、前後半終了し延長戦に。 攻める日体大。耐えしのいでカウンターを仕掛ける木更津総合。しかし互いに攻め手を欠き、0-0で決着つかず、PK戦へ。 先攻・日体大柏。後攻・木更津総合。4人目まで双方1人ずつ失敗し、3‐3。決着は5人目に託された。 日体大柏がきっちり決めると、木更津総合のシュートをGK1坂本が止めて試合終了。日体大柏が4‐3でPK戦を制し、準決勝進出を決めた。 辛勝ながら勝ち上がった日体大柏の根引謙介監督は「結果の部分ではPKなので運もあるので、勝てたことで勢いはつくと思います」とする一方、得点力については「決めきれる力がまだないということ。相手がやってくることはわかってはいただけに、上回るものをチームとして、これからやっていきたいです。まだまだ完成されたチームではないので、勝って学べることはありがたいので、次の試合にむけて準備したいです」と決勝進出に向け前を見据えた。 なお、日体大柏は5月3日に行われる準決勝で検見川と対戦する。 (文・写真=佐藤亮太