池田衆院議員逮捕は「本線」ではない パーティー収入事件を須田慎一郎が解説
中止の指示を出した安倍元総理のあとに復活させ、指示を出した事務総長
飯田)会計責任は事務局長など、議員ではない事務方になりますが、そこに事務総長や議員が絡んでくるとなると、名だたる幹部、閣僚経験者、事務総長経験者が並んでいますよね。 須田)ポイントは、2022年5月に当時の派閥会長だった安倍さんが、中止の指示を出していることです。しかし、その年の7月に亡くなられたあと、それが復活していった。「違法だから止めたのですよね」と、ここで違法性の認識があるけれど、それを再開したということは、明らかに違法行為だとわかって行われていたのではないかと思います。 飯田)その上で指示を出した。 須田)指示を出したのは誰なのか。当時の事務総長は高木毅さんで、その前任が西村康稔さんです。この2人が動いた、あるいは指示を出した経緯があるのではないかというのが、特捜部の見立てです。 飯田)その辺りの大物にまでいくのかどうか。
派閥に残った5億円はどこに流れ、誰が使ったのか
須田)まったく報道ベースに上がっていないのですが、問題は派閥に残った5億円です。一体どこに流れたのか、誰に渡したのか、誰が使ったのか。 飯田)それも帳簿に載っていないとされています。 須田)それが私的利用であれば、脱税という形になるでしょうし。 飯田)「政策活動費だった」という説明になるのでしょうか? 須田)ただ、政策活動費にするためには、原資が政党交付金でないとダメなのです。これはあくまでも政治資金パーティーによる収入ですから。 飯田)その辺りもあまり報じられていないですね。