FA人的補償も…期待外れに終わった指名選手(5)古巣戦で6打点の大暴れも
プロ野球界では、「FA人的補償」が大きな話題となっている。マイナスイメージが大きい言葉だが、実際には高い評価を受けて新天地へ移籍している。しかし、これまでには新天地で期待に応えられない選手が数多くいた。ここでは、人的補償で他球団に移籍したものの、思うような成績が残せなかった選手を取り上げる。
田中俊太
投打:右投左打 身長/体重:178cm/82kg 生年月日:1993年8月18日 経歴:東海大相模高 - 東海大 - 日立製作所 ドラフト:2017年ドラフト5位 2024年からイースタン・リーグに新規参入したオイシックス新潟アルビレックスBCでプレーする田中俊太。移籍直後に活躍を見せたものの、総合的には結果を残すことができなかった。 東海大相模高校で2年夏の甲子園準優勝、3年春の選抜甲子園優勝を経験。大舞台でグランドスラムも放った。東海大学に進んだのち、日立製作所でプレー。社会人の日本代表に選出された実績もあり、ドラフト5位指名で読売ジャイアンツに入団した。 入団1年目のシーズン後半にはレギュラー格を担い、最終的には99試合に出場で打率.241、2本塁打、12打点、6盗塁を記録。しかし、翌年以降はレギュラー定着とはならず、徐々に出場機会が減少。 2020年オフには梶谷隆幸がFA権を行使して巨人に移籍。人的補償として横浜DeNAベイスターズへ移籍すると、古巣との対戦となった2021年の開幕戦で6打点を叩き出す大暴れを見せた。 しかし、最終的に打率.146と苦しみ、翌年も19試合の出場にとどまると、2023年オフに戦力外通告を受けた。もう一度NPBの舞台に戻るためにも、新規球団での圧倒的な活躍が求められる。
ベースボールチャンネル編集部