AKB卒業生で初めて歌で成功? 岩佐美咲のポテンシャル
昨年AKB48を卒業した歌手・岩佐美咲がファースト写真集「わさみん」(三才ブックス)を発売、注目を集めている。今月、報道陣も招いての発売イベントを都内で行い、主要メディアでその様子が報じられた。写真集はフランス・パリなど美しいロケーションで撮影されたもので、久々となる水着ショットや、愛犬とのショットなどサービス満点の内容だ。しかし岩佐が注目を集めているのは、実は写真集だけではない。
岩佐がある意味、写真集以上に注目を集めるのはその”歌手志向”。5月7日には、都内・新宿明治安田生命ホールで弾き語りライブも開催される。AKB卒業メンバーの中ではトップクラスの歌唱力を武器に2011年、演歌歌手を目指し氷川きよし、山川豊らが所属する長良プロダクションに移籍。 同事務所に所属する初のAKBメンバーとなった。翌12年には徳間ジャパンコミュニケーションズから「無人駅」でソロデビュー。AKBメンバーとしては板野友美、前田敦子に次ぐ3人目のソロデビュー歌手となった。そして14年1月8日にリリースした3枚目のソロシングル「鞆の浦慕情」が同月20日付オリコン週間シングルチャートで初登場1位を記録。演歌歌手としては氷川きよし「ときめきのルンバ」以来約4年5か月ぶり、10代の演歌歌手に限ると城之内早苗「あじさい橋」以来約27年7か月ぶりの同チャート1位獲得という快挙でもあった。
AKB48グループはこれまで多数の卒業生を輩出してきたが、歌手として成功したといえるケースは、残念ながらいまだない。卒業前後の時期に多少楽曲のセールスがよかったメンバーはいたものの、その後がなかなか続かず、「あれはAKB在籍時の人気の余勢だったのか」とささやかれることも。 もともとAKB48自体、芸能界への登竜門的なニュアンスで専用劇場をショーケースに見立て始まったグループであり、公演では歌やダンスを披露するものの、そこに入ってくるメンバーたちは歌手志望というわけではないのだ。