コロンビア戦に勝つための3つのポイント
2試合を終えて勝ち点1。コロンビアとの第3戦を迎えるにあたって勝ち点3の獲得が絶対となる状況は、最も避けたかったものだ。コロンビアはグループ内最強のチームと言われ、実際、1試合を残してすでにグループリーグ突破を決めている。また、ブラジルは隣国のため、コロンビアサポーターがスタジアムを埋め尽くすのは間違いない。日本にとって完全アウェー。極めて厳しい戦いになる。
すでに2位以内を確定させた彼らは、メンバーを入れ替えてくる可能性も少なくない。しかし、だからといって、それが戦力ダウンに繋がらないのは、W杯の歴史が証明している。例えば、06年のドイツW杯。日本の第3戦の相手、ブラジルも2試合を終えた時点で突破を決めて、メンバーを大幅に変えてきた。それなのに、日本は1-4で簡単に一蹴されてしまった。あるいは、今大会。オランダは第3戦でメンバーを3人変えたが、同じく決勝トーナメント進出を決めていたチリを2-0でねじ伏せた。新たに起用される選手にとって、こうした出番は願ってもないアピールの場でもある。モチベーションは著しく高い。やはり、極めて厳しい戦いになる。 日本が決勝トーナメントに進出する条件は、コロンビアに勝利するのが大前提。そのうえで、コートジボワール対ギリシャの結果次第ということになる。 現在のC組の成績は[表]のとおり。 日本が勝てば勝ち点が4になり、得失点差は0以上になる。コートジボワールが敗れれば、ギリシャも勝ち点4となり、ギリシャとの得失点差での争いになる。コートジボワールとギリシャが引き分ければ、コートジボワールが勝ち点4となり、コートジボワールと得失点差で争うことになる。この場合、日本がコロンビアを2点差以上で下せば、日本の突破が決まるが、1点差での勝利なら、総得点での争いにもつれ込む。コートジボワールが勝ってしまうと勝ち点6になるため、日本の敗退が決まる。つまり、日本としてはグループ最強の相手に2点差以上での勝利を収め、あとは神に祈るしかない状況なのだ。決勝トーナメント進出を懸けた大一番、この運命の一戦で注目したい3つのポイントを探っていく。