ヤンキースがスター内野手をダブル獲得する可能性が浮上している（MLB Advanced Media）

　ヤンキースはFAとなったアンソニー・リゾに代わる正一塁手を探しており、クリスチャン・ウォーカーが市場から消えたことを受けて、ポール・ゴールドシュミットに興味を示していることが報じられている。また、関係者は「ヤンキースがゴールドシュミットを獲得すれば、ノーラン・アレナドにトレード拒否権を破棄することを説得するうえでプラス材料になるかもしれない」との見解を示している。ヤンキースはカージナルスを支えてきた2人のスター内野手をダブル獲得することになるのだろうか。 2024年オフシーズンの移籍情報まとめ 　フアン・ソトとの再契約に失敗したものの、素早く「プランB」の補強に取りかかり、マックス・フリード、デビン・ウィリアムス、コディ・ベリンジャーを次々に獲得したヤンキース。次は主力が抜けて手薄になった内野の補強を目指すとみられており、正一塁手としてゴールドシュミット、正三塁手としてアレナドの獲得に興味を示しているようだ。 　問題はアレナドが全球団に対するトレード拒否権を有しており、ヤンキースへの移籍を希望していないとみられること。ただし、関係者のあいだには「ヤンキースにゴールドシュミットが加入すれば、アレナドはヤンキース移籍を受け入れるかもしれない」との見方もある。なお、ヤンキースはオフシーズンの速い段階でカージナルスに対してアレナドのトレードを打診したものの、カージナルスは対価として提示されたマーカス・ストローマンの獲得には全く興味を示さなかったようだ。 　もしヤンキースが2人のスター内野手をダブル獲得すれば、ヤンキースはジャズ・チザムJr.を三塁から二塁へ戻し、一塁ゴールドシュミット、二塁チザムJr.、三塁アレナド、遊撃アンソニー・ボルピーという内野陣を形成することになる。外野にはベリンジャー、有望株ジェイソン・ドミンゲス、主砲アーロン・ジャッジが並び、指名打者はジャンカルロ・スタントン。ゴールドシュミット、ベリンジャー、ジャッジ、スタントンという4人のMVP経験者が並ぶスター軍団が完成する。 　果たしてヤンキースは2人のスター内野手のダブル獲得に動くのか。そして、アレナドはヤンキース移籍を受け入れるのか。今後の動向が注目される。