織田信成 ラスト全日本で4回転着氷「37歳で4回転を決めるぞと思って臨んでいたので…」笑顔、涙、笑顔
◇フィギュアスケート全日本選手権第1日(2024年12月20日 大阪府門真市・東和薬品ラクタブドーム) 【写真】<全日本フィギュア第1日>男子SP、演技を終え涙する織田信成 フィギュアスケートの世界選手権(来年3月、米ボストン)代表選考会を兼ねる全日本選手権が20日、大阪府門真市の東和薬品ラクタブドームで開幕。今季限りで引退する織田信成(37=大阪スケート倶楽部)が男子SPで4回転を着氷するなど、84.53点をマークした。 キスアンドクライでは号泣。「家族も見に来てくれて、大阪で友達も来てくれた。37歳で4回転を決めるぞと思って臨んでいたので、うれしい。終わったあとは安心感というか、解放されて感極まってしまいました」と振り返った。 11年ぶりの大舞台。名前がコールされると、観客からは大きな拍手が沸き起こった。冒頭の4回転-3回転の連続トーループを着氷。その後は「マツケンサンバⅡ」の軽快なリズムに乗って、織田らしいコミカルな演技を披露した。 「マツケンサンバは日本国民のソウルミュージック。みんなが盛り上がれる」と選曲した理由を語っていた通り、観客と一体となって氷上を駆け抜けた。演技後はスタンディングオベーション。コーチらと抱き合った。 19日に行われた前日練習後では観戦に訪れる家族の話になると、「ちょっと待って、なんで泣いてるんやろ…」とすでに感極まっていた37歳ベテラン。08年に制した全日本。「フリーも同様に4回転を決めたい」。最後の大舞台でのラストダンスに期待が高まる。