練習に参加したのは試合前の3日間のみ、嘘をついてトレーニングを欠席…。少年時代は“サボり魔”だったヨキッチ<DUNKSHOOT>
シンガー氏は、この本の執筆後にナゲッツのフロントのスタッフとなり、現在はストラテジー&インテリジェンス部門統括ディレクターという役職に就いている。 さっそく刷り上がったばかりの著書をヨキッチに渡すと、「誰に会ってどんなインタビューをしたの?」と興味津々だったそうで、「(練習を)12回連続欠席」と書かれた当時の写真を見せた際には、苦笑いしていたそうだ。 ちなみに、『Why So Serious?』(なんでそんなに深刻になるんだ?)のタイトルは、映画『ダークナイト』の中で、ジョーカーが発したこの名セリフからヒントを得たとのこと。 ヨキッチのニックネームである”ジョーカー”ともかけつつ、さらに彼が、会見時にいつも飄々として質問の核心をはぐらかしているように見えても、自分の仕事であるバスケットボールに対する姿勢は真剣そのものである、という隠喩、逆説の要素が含まれている。 来年2月には30歳を迎えるが、今季は平均得点(29.7)でリーグ4位、リバウンド(13.7)とアシスト(11.7)、3ポイント成功率(56.7%)ではリーグトップと異次元のプレーを続けている。今後もヨキッチは長きにわたってナゲッツ、そしてリーグの中心選手であり続けるだろう。 文●小川由紀子
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