新型「やくも」にホームで敬礼「ふるさと納税」返礼品「一日駅長・駅員体験」を特別体験(鳥取・日野町)
山陰中央テレビ
「ふるさと納税」で多くの寄付金を集めようと、全国の自治体が「返礼品」に工夫を凝らす中、鳥取県日野町は、新たに鉄道ファンにはたまらない返礼品を用意しました。 JR西日本と連携したユニークな「返礼品」、岡本楓賀アナウンサーが特別に体験しました。 リアルな「マムシ」のレプリカに、松江城主の一日体験などなど… これまでにも様々な「ふるさと納税」の「返礼品」を取り上げてきましたが、この度、鉄道ファンにはたまらない!?ユニークな「返礼品」を日野町が用意しました。 それは… 岡本楓賀アナウンサー: 「駅長さんの衣装です。とっても気が引き締まります」 日野町にあるJR根雨駅の「一日駅長&駅員体験」。 寄付金額は、「駅長体験」が15万円、「駅員体験」が10万円で、5月15日までの約1か月間、あわせて8人を募集したところ、「駅員体験」に首都圏から1人の応募がありました。 JR西日本としても初の試みというこの「返礼品」。 一体どんな内容なのか、TSKの岡本楓賀アナウンサーが体験させてもらいました。 体験は、まずは駅の事務室へ。 岡本楓賀アナウンサー: 「すご。あ~こういうやつ…」 「あ、こっちからは穴開いてないんですね」 スタンプにビデオフォン、備品に興味津々です。 駅員の仕事、1つ目は「案内放送」。 JR西日本根雨駅・和田隆駅長: 「2番のりばを列車が通過するけんな、それも言わないといけんど?」 岡本楓賀アナウンサー: 「どっちが先だろ…?」 「まもなく1番のりばに特急やくも12号、岡山行きが到着します」 ここはアナウンサーの腕の見せ所!ばっちりです。 列車が到着してからも、業務がたくさんあります。 「ホーム監視」 JR西日本根雨駅・和田隆駅長: 「左手で赤い旗をもって」 列車が進入する時に、ホームや線路上の安全を確認します。 JR西日本根雨駅・和田隆駅長: 「まだ向こう(の列車)が来んけんな。あの先に見えるけん。ガーっと、2番に入ってくるけん」 岡本楓賀アナウンサー: 「2番列車が通り過ぎたら出発?」 JR西日本根雨駅・和田隆駅長: 「見とったら、パッと信号が青に変わる」 「こんなところとか、こんなところに異常がないかを見ながら、お客さんがいたら手を振って~」 岡本楓賀アナウンサー: 「あー寝てます」 JR西日本根雨駅・和田隆駅長: 「敬礼」 ちなみに、ここ根雨駅は、駅長によると鉄道ファン「垂涎」の場所だといいます。 JR西日本根雨駅・和田隆駅長: 「この駅は、全てやくもがここで行き違う。上りのやくも、下りのやくも。その辺が非常に魅力的な駅で、やくもが2本入るので、ぜひ、駅員体験をする人はその醍醐味を味わってほしい」 駅員の仕事は多岐にわたります。 「切符の発券」 機械を操作し、目的地までの最適なルートを調べ、切符を発券します。 複数の業務をこなすのは、小さな駅ならではです。 JR西日本根雨駅・和田隆駅長: 「都会の大きな駅は全部作業が分業化されていて、改札の係とか、ホームの係とかあるが、ここは人数が少ないので1人で全部せなあかん。駅員はこういう仕事をするんだよというのが、1つの駅で味わっていただける」 ところで、なぜ「返礼品」に「一日駅長・駅員体験」を用意したのでしょうか。 日野町企画政策課・神崎猛課長: 「今まで、うちの主要商品は米などが多かったが、とれる量にも限界があるので、今回、体験型のものを企画した」 「ふるさと納税」の「返礼品」で人気が高まっているのが「体験型の返礼品」です。 地域の特色を生かした体験で差別化を図り、寄付額アップを目指そうと、各自治体が知恵を絞っています。 こうした中、日野町が目をつけたのが、熱狂的なファンが多い「鉄道」。 2023年、米子市が新たな「返礼品」として、JR西日本と連携し、「扇形車庫」の見学ツアーを用意したところ、全国から応募があったことも参考に、今回の「返礼品」を企画しました。 JR側も自治体との連携に手応えを感じています。 JR西日本山陰支社地域プロモーション課・大東幸治課長: 「日野町はすばらしい町なので、喜んでもらって、また来てもらうお手伝いになればいい。『やくも』や鉄道を利用して来てもらうことにもつながるので、お互い“ウィンウィン”の関係になれるのではないかなと」 一日駅員を終えて、岡本楓賀アナウンサーが「やっぱりお客さんと会う、お見送りの時に笑顔があった時はすごく幸せな気持ちになりました。とても楽しくて、これから毎日来たいなと思った」と話すと、和田駅長は「いつでも私譲りますよ…ははは」と笑いました。 今回の募集はすでに終了していますが、日野町は今回の結果を踏まえ、内容をブラッシュアップし、次回以降につなげたいとしています。
山陰中央テレビ