NY外為市場=ドル下落、米財務長官指名で長期金利が低下
[ニューヨーク 25日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが2年ぶりの高値から反落した。トランプ次期米大統領が著名投資家スコット・ベッセント氏を財務長官に指名し、米国債利回りが低下したことが材料となった。 ユーロは0.83%高の1.0503ドル。22日に2022年11月30日以来の最安値に下落したが、値を戻した。 ドル/円は0.37%下落し154.16円となった。 トレーダーらは著名ヘッジファンドマネージャーだったベッセント氏を財政保守派とみている。一方で同氏は強いドルを公然と支持し、関税にも賛成であるため、ドル下落は一時的なものである可能性もある。 円やユーロなど6通貨に対するドル指数は0.09%安の106.83。22日に付けた2年ぶり高値からは1%以上下落している。 28日の米国感謝祭を前に取引は薄かった。 トランプ次期大統領の政策がインフレを刺激しドル高につながるとの見方から、ドルは8週間連続で上昇。多くのテクニカル指標が買われ過ぎを示している。 BNYのシニアマクロストラテジスト、ジェフ・ユー氏は「米国の資産価格は3週間にわたって一方向にかなり急激に押し上げられた。市場はドルのポジションに関して一息つく必要があるだろう」と指摘した。 英ポンドは0.33%上昇して1.2572ドルとなった。 暗号資産(仮想通貨)のビットコインは9万4749.00ドル。22日終盤の水準を5%近く下回っている。心理的節目となる10万ドルの大台を前に利益確定売りが出たとみられる。 ドル/円 NY終値 154.21/154.22 始値 154.49 高値 154.56 安値 153.64 ユーロ/ドル NY終値 1.0494/1.0495 始値 1.0479 高値 1.0530 安値 1.0468