山梨学院監督「53歳のおやじがこんなにうれしいんだ」センバツ
第95回記念選抜高校野球大会は18日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕して1回戦が行われ、山梨学院は東北(宮城)を3―1で破った。山梨学院の吉田洸二監督のコメントは次の通り。 【センバツ開幕試合 山梨学院vs東北を写真で】 ◇泥沼から抜け出せた気分 ◇山梨学院・吉田洸二監督 本当にうれしい。絶対に勝ちたくて野球の神様にお願いした。(先発の林投手は)開会式から長時間グラウンドに立って緊張が続いたと思うが、粘り抜いてくれた。 ここ数年、甲子園でなかなか点を取れずに惜敗する試合が続いていた。選手は入れ替わるが、指導者としては切り替えようと思っても「またしてもか」という気持ちがあった。(久しぶりの甲子園勝利に)泥沼から抜け出せた気分。53歳のおやじが、1点取るとこんなにうれしいんだと思った。次はもう少しのびのびやろうと思う。 甲子園の開幕戦を引き当てるなんて思っていなかった。何をやればいいか分からなかったが、なるべく気持ち良く乗っていられるよう、空いている時間も声をかけ合っていた。試合開始がずれ込んだことは全く気にせず、とにかく「勝つぞ」ということだけを考えていた。 林は後半、ヘロヘロでした。どこで代えようかと思いましたが、3点目が入った時に「同点までは林でいこう」と決めました。2―1で1点差だったら(継投で)勝負したかもしれません。 (秋から打順を変えたのは)なかなか勝てなかったここ数年の甲子園の試合を振り返ると、1、2番打者が極端に出塁していなかった。出塁率の高い選手を置こうと思い、徳弘が伸びていたので1番に置いて、星野を2番にした。 (元々は4番だった)高橋は1、2番にいい選手を置いているので、1回でも多く打たせたいと思って3番にした。4番にしようか迷ったが、レベルは違えど(WBC日本代表で)大谷翔平選手が3番を打っている。一番打つ選手が3番にいても悪くないかなと。 (チームの)力は去年の方がありましたが、今年のチームは明るく、生活面も含めてまとまりがあって褒められることが多い。神宮大会出場も、甲子園でなかなか勝てなかった歴史も変えてくれた。