映像通報の対応確認 福島県警、福島で訓練初公開 捜査員らに共有、早期摘発へ
福島県警は25日、通報者らがスマートフォンなどを通じ警察に映像を送信する「110番映像通報システム」を活用したタクシー強盗対応訓練を福島市のまちなか広場で実施し、初めて報道陣に公開した。た。 刃物を持った犯人がタクシー運転手を脅し、現金を奪って逃走する様子を、通行人がスマートフォンで動画を撮影し、警察に送信する設定で実施した。市内のタクシー会社が協力し、実際のタクシー車両を使用した。 110番映像通報システムは、警察が通報者にURL付きのメッセージを送り、同意を得た上で、撮影した現場の映像や画像を提供してもらう仕組み。送られた映像は事件・事故の初動対応を指揮する県警通信指令課で集約した後、現場の捜査員らに共有される。 県警によると、通報者から逃走車両のナンバーや犯人の容姿など、詳細な情報が得らることで、的確な初動対応や早期の検挙につながる可能性が高まる。2023(令和5)年4月1日の運用開始から今年5月末までに396件利用されており、当て逃げの検挙や行方不明者の早期発見につながっている。
増子浩通信指令課長は「現場の映像情報を得ることで、迅速的確な指令が可能となる。通報者には安全の確保を最優先にした上で、映像通報システムへの協力をお願いしたい」と呼びかけた。