九州場所では自己最高位が濃厚の欧勝馬、課題は「前に出ること」…レスリングの引き癖の克服を目指す
大相撲の秋巡業が２７日、岡山・倉敷市で行われた。幕内・欧勝馬（鳴戸）は関取同士の申し合い稽古に参加し、汗を流した。 西前頭９枚目だった秋場所で１０勝を挙げて、九州場所（１１月１０日初日・福岡国際センター）では自己最高位が濃厚。しかし、先場所の決まり手の多くがはたき込みと、引き技に頼る場面も多かった。１１日目に勝ち越しを決めてからは、上位との対戦を見据えて、前に出ることを強く意識。「自分の相撲はまだ前に出る相撲ではないので、意識してやってもまだ難しかった。でもチャレンジしていけば、いつか前に出られると思う」と振り返った。「自分の場合は最初が相撲ではなくレスリングだったので、レスリングに慣れている分、直すのには時間がかかる。稽古をするしかない」と、高校まで打ち込んできたレスリングの引き癖の克服を誓った。 来場所へ向けては「楽しみ。前に出ないとまず勝てない。前に出ないといけないという緊張感がある。引いたら勝てないとわかっているので、逆に前に出られるかもしれない」と、攻める相撲を九州のファンに届ける。（大西 健太）
報知新聞社
