福島第一原発の燃料デブリの試験的取り出しが完了…今後は【福島】
福島放送
福島第一原発の事故が起きてから13年半余り。 東京電力は事故以来初めて燃料デブリの試験的な取り出しが完了したと発表しました。 東京電力は、2号機の格納容器の底でつかみ上げた、5ミリほどの大きさの燃料デブリについて、放射線量が基準を下回ることを確認し、6日、運搬用の容器に収納していました。 そして7日、午前11時40分にデブリを容器ごと専用のコンテナに回収。 試験的取り出しの全工程を完了させ現在は重さなどを測定していて、原発構内からの輸送に向けた準備を進めているということです。 東京電力の担当者は、「本当に今回取り出した燃料デブリ数グラムということで極めて小さいものだが、このデブリから得られる知見や分析結果によって今後の燃料デブリ取り出しの装置開発や保管容器などの開発に知見として得られると思っている」と語りました。 取り出されたデブリは、今後、茨城県にある国の研究施設へと運ばれ、詳しく分析が進められることになります。