両手の小指同士をつけるように、親指以外の指を生え際手前に置く。指の腹で小さく円を描くよう10回頭皮を動かしたら、反対回しも10回。位置をずらしながら頭頂部に向かって5カ所ほぐす。

●小指同士をつけて隙を作らないのがコツ。

（STEP2）耳の際ほぐし

【もみあげの白髪やクセ毛を防いで全身ぽかぽかに。】 耳の前後にはリンパ管やリンパ節が多く、頭皮下から流れ出る老廃物の通り道になっている。耳自体にも、全身のツボが集中。ここをよくほぐせば、もみあげの白髪や縮れ毛が改善するほか、肌の透明感アップ、冷え改善も狙える。

耳の前側を刺激する。まず耳の前にある、押すと痛いポイントをさぐる。そこに指を当て、やや強い力で圧をかけながら、皮膚ごと10回押し回す。

●老廃物が溜まっているウイークポイントを指圧。

耳の裏も刺激する。まず上の部分に人差し指を当て、耳を根元から前に倒して10秒プッシュ。下に位置をずらしながら、4カ所同じように刺激する。

●耳を倒すだけで頭が軽くなるのを実感。

耳を親指と人差し指で持ち、耳の穴の奥まで動かす勢いで横へ強く引っ張って10秒キープ。同様に上、下、前の順に引っ張って、最後にぐるりと回す。

●耳の奥までほぐれて顔も体も血流アップ。

（STEP3）側頭部ほぐし

耳の上、メガネのツルが当たる部分が側頭部。ここには側頭筋があり、本来は弾力があるはず。硬くボコボコしているのは、老廃物があるサイン。

【サイドの髪の悩みを解決！目の疲れも癒やされる。】 頭の左右どちらかの髪がハネやすい、白髪が多い人はここに老廃物が溜まってふくらんでいるはず。ほぐしてつまりを流せば、髪の悩み解消に役立つ。また、側頭部は東洋医学的に視神経の反射区にあたるため、目の疲労解消にも効果的。

耳の横の生え際に、左右それぞれ親指以外の指の腹を当てる。指の腹で頭皮を押しながら10回円を描き、頭皮をしっかり動かす。

●まずは耳の近くからスタート。

指の位置を頭頂部のほうへ1cmくらい動かし、同じように10回円を描いて頭皮を動かす。同様に、 頭頂部へと位置をずらしながら5カ所ほぐす。

●頭頂部へと少しずつずらす。

（STEP4）後頭部ほぐし

えりあしの生え際よりも指3本上の位置から中央付近までの広い範囲。頭皮リンパほぐしは、骨の上がターゲット。頭蓋骨と首の間の窪みは触らないで。

【えりあしの髪を丈夫にしてハネやクセを防ぐ。】 後頭部の頭皮は紫外線や重力の影響を受けにくく、本来は健康な髪をキープしやすい。ところが後頭部から首へのリンパがつまって老廃物が溜まると、髪が細くなる、うねるなどのトラブルが発生。しっかりほぐしてリンパの流れを改善すれば、髪が健康になってうねりやハネを防げるほか、肩こりや首のこり緩和につながるという。

えりあしの生え際から指3本分上にある出っ張り部分に、左右親指以外の指の腹を当てる。指の腹を、頭皮ごと10回、円を描くように動かす。

●後頭部の出っ張りを探してプッシュ。

指の腹を頭頂部に向かって1cmくらい上へと動かし、そこでも10回、頭皮ごと指を動かすように円を描く。同様に、後頭部全体を5カ所くらいほぐす。

●上へ上へと1cmずつ指を動かして。

（STEP5）頭頂部ほぐし

【ハリのある髪をたっぷり育てて全体のボリューム感をアップ。】

頭頂部はデリケートなので、強く押しすぎないこと。左右がフタコブラクダのように盛り上がって真ん中が凹んでいる人は、老廃物が溜まっている証拠。

頭頂部は重力の影響に押されて頭皮自体が薄くなりやすいうえ、筋肉が存在しない。そのためリンパや血液の流れが悪くなって、髪が薄くなったり、根元がペタンコになったりする。ふっくらボリュームのあるスタイルを保つには、ここをほぐして毛量自体を増やし、太くコシのある髪を育てたい。

両手を、指先が手のひら側にくるよう組む。そのまま両手を頭頂部へ置き、指の腹で頭皮をもむ。 位置を少しずつずらし、全体をほぐして。

●痛気持ちいい力でもみほぐす。

（仕上げ）リンパおろし

【体のリンパ節をほぐして排出を促すまでをセットに。】 ほぐした頭皮下の老廃物は、首、鎖骨、腋の下のリンパ節を通ってから腎臓などに回収され、やがて体外に排出される。そのため老廃物を完璧にデトックスするには、頭皮ほぐしだけだと不充分。首、鎖骨、腋の下を順番に刺激してリンパ節をほぐし、臓器への老廃物回収をサポートしたい。