【住之江ボート SGグランプリ】毒島誠 悲願の金冠ゲット 誕生日&結婚記念日の愛妻に最高の贈り物
ボートレース住之江のSG「第39回グランプリ」は22日、最終日の第12Rで優勝戦が行われ、1号艇の毒島誠(40=群馬)が超絶パワーで押し切って念願のグランプリ初制覇!!SGは9度目の優勝で今垣光太郎と並ぶ歴代9位、ナイターは2020年11月29日の蒲郡チャレンジカップ以来7度目でトップ更新だ。黄金のヘルメットと1億1000万円を獲得した毒島は24年の賞金王が確定。2着は桐生順平、3着には茅原悠紀が入り、本命サイドで決着。なお6日間の売り上げは291億9050万8800円で、目標の280億円を大きく上回った。 初挑戦から11年。悲願のタイトルをついに毒島がつかみ取った。トライアル2ndを得点1位で突破し、手にしたポールポジション1号艇。スリット通過は5番手だったが、インから先マイを果たすと差し迫る桐生を抑え込んで逃げ切り勝ち。「足がムチャクチャ仕上がっていたので、いつものSG優勝戦1号艇より緊張しなかった。ハンドルを切り直しちゃったので、1マークのターンはあんなだったけど、勝てたからオッケーです」と笑った。 さらに12月22日は特別な日だった。元ボートレーサーで妻の幸美さんの誕生日であるとともに、15回目の結婚記念日。これ以上ない贈り物を届けた毒島は「いつも支えてくれている妻に本当に感謝している。いい誕生日プレゼントができたかな」と白い歯を見せた。 今年はSGロード初戦の戸田クラシックを優勝。続く多摩川オールスターでも優出を果たし、スタートダッシュに成功した。8月から9月にかけて調子を崩したが、頂上決戦を見据えているかのように秋口から復調。戸田ダービーでも優勝戦3着と活躍し、賞金2位でトライアル2nd1回戦の1号艇を手中に収めた。 クラシックとグランプリ。新たなSGタイトルを2つ積み上げたことで、14年度から始まったGRANDE5達成に誰よりも早くリーチをかけた。残るタイトルは毎年5月に行われるオールスター。「ファンの方あっての大会。(GRANDE5に)関係なく獲りたい」と意気込む。 優勝賞金1億1000万円を手に入れ、今年の獲得賞金は2億4636万円でランキング1位。自身初の2億円突破も決めた。「グランプリを獲れたので肩の荷が下りた。来年は自然体で臨めると思うので、自分らしいレースで業界を盛り上げたい」。上州のスピードスターは2025年も魅せる走りを誓う。 ◇毒島 誠(ぶすじま・まこと)1984年(昭59)1月8日生まれ、群馬県桐生市出身の40歳。群馬支部所属の92期生として2003年5月9日に桐生でデビュー。同7月20日に多摩川で初1着。06年9月27日の鳴門一般戦で初優勝。G1は10年1月24日の浜名湖新鋭王座決定戦で初V。SGは13年9月1日のまるがめメモリアルで初制覇。通算4920戦1547勝。優勝はSG9回、16回のG1を含む80V。主な同期は安達裕樹、松村敏、大峯豊。1メートル63。血液型B。