【闇バイト強盗】実行犯を勧誘『リクルーター役』逮捕で捜査は大きく動く可能性 指示役に近く闇バイト界の"出世ポジション"?【ジャーナリスト石原氏が解説】
リクルーター・名倉容疑者と指示役の関係性は?
今回逮捕された名倉容疑者は、指示役と直接やり取りしていた形跡があるものの、指示役のアシスタントのような役割も担っていたといいます。石原さんによると「リクルーターは基本的には人集めだけを担うというポジション」で、アシスタントのような役割を担うことは「まずありえないこと」だといいます。 このことは、組織として未分化であることを示唆していて、あまりポジションが高いリクルーターではないと考えられるそうです。 一方で、リクルーターの逮捕は、捜査に大きな進展が期待できるといいます。実行犯にも指示役から直接指示が来きますが、それとはまた別に名倉容疑者のスマートフォン解析で指示役とのやり取りの形跡が出てくるため、もう一つのルートで指示役に迫れるという可能性があるということです。
“常軌を逸した”犯行…犯人の心理とは
一連の強盗事件では、15の事件、そして36人の逮捕者が出ています。犯人はどのような心理状況なのでしょうか? 石原さんによると、あらゆる犯罪の中でも特に「常軌を逸している」と言えるといいます。警戒が高まり、関東では警察の合同捜査本部まで立ち上がっているにもかかわらず、連日のように犯行が相次いでいます。さらに、被害額が数万円という少額のケースもあり、指示役の常軌を逸した心理がうかがえます。 そして、犯行の稚拙さや荒さをみると、“何が何でもお金が欲しい”という焦りがあるのではないかといいます。
関西で起こる可能性は?
今回の事件は、高齢者宅や資産家を狙った『闇名簿』を基に行われている可能性が極めて高いといいます。そうだとすれば、今回はたまたま関東の名簿だっただけで、関西でも同様の事件が起こる可能性は十分にあるそうです。 警察への相談窓口:#9110 少しでもおかしいと感じた、強盗グループに脅されているという場合は、すぐに警察に相談を。 (2024年11月5日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)