渡辺謙が巨大な獅子頭から登場! 難波八坂神社で「ライオン・キング ムファサ」ヒット祈願 阪神タイガースへの期待も明かす
渡辺謙が11月18日、大阪・難波八阪神社を来訪し、日本語吹き替え版に声優として参加している「ライオン・キング ムファサ」のヒット祈願を行った。 【フォトギャラリー】巨大な獅子頭から登場した渡辺謙 アフリカの大地を舞台に生命をテーマに描いたアニメーション映画「ライオン・キング(1994)」は、映画賞、音楽賞を総なめにし、2019年には超実写版が公開。ディズニー映画として世界歴代映画興収No.1となる約16.6億ドルを記録した。 今作では、「ライオン・キング」で息子シンバを命がけで守ったムファサ王と、ムファサの命を奪った“ヴィラン”スカーの若き日が描かれる。冷酷な敵ライオンから群れを守るため、新天地を目指す旅の過程で孤児から王へ運命を切り拓くムファサ。そして、彼の運命を変える“弟”タカ(後のスカー)。血のつながりを超えた兄弟の絆に隠された秘密が明かされる。超実写吹き替え版では、ムファサ役を尾上右近、タカ役(若き日のスカー)を松田元太(「Travis Japan」)が務め、渡辺はムファサとタカを追い詰めるキロス役で参加した。 会場となった難波八坂神社には巨大な獅子頭をかたどった獅子殿があり、その大きな口で勝利を呼び込み、邪気を飲み勝運(商運)を招くといわれている。渡辺は、まず本殿で神主からご祈祷を受け、本作のヒットを祈願。その後、獅子殿の獅子の大きな口から登場すると、「こんにちは。凄く良い天気で良かったです。先月から『ライオン・キング:ムファサ』キロス役を何度かに渡って収録をして、ちょうど今朝も最終チェックのセリフ直しを終え、今日大阪へやってきました」と挨拶。 ディズニー作品に初参加した渡辺は、本作の魅力について「アニメーションの頃から何作も作られている作品で、もちろん動物がメインの話だけれども、ある意味人間社会を投影しているような深いメッセージが隠されている、老若男女、そしていつの時代にも通用する、心に刺さる作品、だからこそ、その始まりの起源はどこにあるのかという作品が今回作られたと思っています」とコメント。 そして、「今までの作品をご覧になった方々は、最後ムファサとスカーがどういう結末になるのか分かりながら、このプロセスを一緒に体感していくという、結末が見えているだけに非常に切ない話になっています。ディズニー史上最も切ない話というのがこの作品の肝かもしれないですね」と見どころを語った。 自身が演じた冷酷な敵ライオン“キロス”については、「“キロス“は、ただ悪いことを考えているキャラクターではなく、社会から疎外されているキャラクターなんです。血のつながりからくる憎しみだけでなく、自分たちの存在意義すら壊されてしまう、そんな苦しみや悩みを背負いながら、守るべきものを守ろうとしている、そんなキャラクターです」と説明。 さらに、トニー賞、グラミー賞、エミー賞を受賞のリン=マニュエル・ミランダが手掛けた音楽について話が及ぶと、「たまたま私がニューヨークで『王様と私』の舞台をやっていた時に見に来ていただきましたし、私が彼の舞台を見に行った時に寛大に迎えて、一緒に写真を撮っていただきました」とエピソードを披露。劇中歌「Bye Bye」についても言及し、「字幕版の声優を演じるマッツ・ミケルセンの想いも汲み取り、アフリカっぽいノリの良い曲だけど、憎しみを込めるような歌なので、軽いノリというよりは念を込めてネチっと歌いました」と裏側を明かした。 最後に、MCから阪神タイガースについて話を振られると、「藤川(球児)くんが新監督に就任したことについて、僕はとても良い人選だと思います。新しい体制になって選手の心持ちもすごく変わっているので、一ファンとしては見届けてシーズンを迎えたいと思っているので、ぜひ今度のキャンプは行きたいと思っています。岡田監督と矢野監督と金本監督のいいとこ取りといった感じの監督になるんじゃないでしょうか」と熱弁を振るった。 「ライオン・キング ムファサ」は12月20日から全国公開。