「無印の家」に試泊のチャンス。200リットルの水だけで暮らせる住居とは?
無印良品から、「インフラゼロで暮らせる家」のプロトタイプが発表された。 インフラゼロと聞くと、快適さなどが心配だが、どんな住居になっているのだろうか。 【全画像をみる】「無印の家」に試泊のチャンス。200リットルの水だけで暮らせる住居とは?
排水も再利用
最大の特徴は、エネルギーや生活水などを既存のライフラインに依存しない仕組みだ。 内装にはコンパクトながらしっかりとしたキッチンやシャワー、トイレなどが備え付けられているが、使用される電気や水などは、住居で生成できるようになっている。 例えば電気ならば、外装に備え付けられた「壁&屋根一体型太陽光パネル」で発電する。2人暮らしの場合、最大で約3日分の電力を蓄電できるという。 キッチンやシャワーなどで使用する水は、備え付けのタンクに入った200リットルの水を使用する。排水は浄化後に、再利用される仕組みになっているというから驚きだ。 ちなみにバイオトイレも導入されており、排泄物や生ごみ、トイレットペーパーもきれいに分解されるようになっている。
いざという時に…車で動かせる家
見た目はトレーラーハウスのような形で、「ユーティリティ棟」と「リビング棟」の2つの棟からなる。 無骨な外装とはうらはらに、内部はコンパクトながら無印らしい雰囲気だ。 ちなみにこの「インフラゼロで暮らせる家」は、車で運ぶことも可能。 電気やガス、水道など土地側のライフラインと接続する必要もないので、いつでも好きな場所に移動して暮らすことができる。 災害時のような、万が一の際にも活躍してくれるモデルとなりそうだ。
試泊の参加者を募集中
「インフラゼロで暮らせる家」は2025年のリリースに向けて、プロトタイプの実証実験中。現在、試泊と住み心地や仕様・設備に関する課題・要望をレポートしてくれる参加者を募集中だ。 5月分の試泊受付は終了してしまったが、7~9月の試泊は、サイトで今後募集予定とのこと。 インフラがなくてもどのくらい快適に過ごせるか、試してみたい人は要チェックだ。
市川みさき