<119年越しの夢・’24センバツ耐久>選手紹介/1 /和歌山
春夏通じて初の甲子園出場を決めた耐久。3月18日の開幕に備え、ひたむきに練習する選手たちを紹介する。【安西李姫】 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち ◇強い気持ちで堂々勝負 冷水(しみず)孝輔投手(2年) 1年秋から背番号1をつける、最速142キロ右腕。小1から野球を始め、中学までは捕手を務めていた。中部学院大(岐阜)で活躍する3学年上の兄秀輔さんの背中を追い、耐久に進学した。憧れの野球選手は、米大リーグ・ドジャースの山本由伸投手。 ウエートトレーニングや体の使い方を学び、入部当初から球速を15キロほど伸ばした努力家だ。試合前のリラックス方法は、乃木坂46の音楽。「甲子園では強い気持ちを持って、どんな打者でも堂々と勝負したい」 ◇どんな形でも点を取る 川合晶翔(まさと)捕手(2年) 守備の要としてチームを支えながら、昨秋の公式戦では9安打10打点と勝利に貢献した。2番手の投手も務め「本当はピッチャーの方が楽しい」とはにかむ。決め球はスライダーの右腕。正捕手としては投手経験を生かし、相手投手の癖を素早くチームで共有している。 将来の夢は教師。車椅子のためいつも自宅から応援してくれている祖父に、テレビ越しに甲子園での活躍を見せたい。「チャンスが回ってきたら、どんな形でも点を取る」