特別展「時代彩る女性」 来年1月3日から師宣記念館で 鋸南(千葉県)
来年のNHK大河ドラマ「光る君へ」で、主人公となる紫式部。鋸南町の菱川師宣記念館は、師宣が描いた「石山寺紫式部図」(個人蔵)の初公開を含めた特別展を来年1月3日から開く。「浮世絵美人 時代を彩る女性たちを描いた絵師」で、3月17日までのロングラン。前期、後期での展示替えもある。 「横山實コレクション」「鎌田英雄コレクション」からの名品だ。 今回は「浮世絵の中に息づく女性たち」をテーマに、師宣、春信、清長、歌麿、英泉ら独自の女性像を求めた美人画の名手らの作品を、美人画の多様性、美意識の変遷などを紹介する展示となる。 石山寺紫式部図は、式部が「源氏物語」を執筆した際の画題で、石山寺の風景と式部が肉筆で描かれている。新たに確認された絵で、これが初公開になるという。 江戸後期に流行した「源氏絵」のうち、「其姿紫の写絵」全54枚も展示される。 午前9時から午後5時まで。入館料は大人・大学生500円、小中高校生400円。20人以上の団体割引もある。 問い合わせは、菱川師宣記念館(0470―55―4061)へ。