ABCテレビ

　２０日午前岸本周平和歌山県知事が会見を開き、和歌山県のトンネル工事で施工不良が見つかった問題で、補修工事完了まで約２年かかると話しました。 　和歌山県の串本町と那智勝浦町を結ぶ「八郎山トンネル」はおととし９月に完成しましたが、県が調査をすると、壁面の厚さが３０センチ必要なところ３センチほどしかないところがあり、さらに空洞になっている部分もありました。 　これを受け、施工した２社に対して自費で再工事をするよう求め、去年１２月から補修工事が始まっていますが、岸本知事は２０日、完了までに約２年かかると話しました。 　また、施工した２社については入札への参加を６か月停止していますが、これに加え、県の職員についても適切な指導体制になっていなかったとして、県土整備部長ら６人を「厳重注意」処分にしたということです。 　来月９日に和歌山県串本町にある「スペースポート紀伊」で民間企業が開発したロケットの打ち上げが予定されており、八郎山トンネルの完成は見学者などが訪れる際の渋滞緩和につながるのではと、期待されていました。