F1アカデミー、2024年はランキング上位5名にFIAスーパーライセンスポイント付与へ。ワイルドカード参戦も可能に
F1アカデミーは発足から2シーズン目となる2024年に向けた一連の変更を発表。FIAスーパーライセンスポイントがランキング上位5名に与えられることとなった。 【ギャラリー】女性ドライバーのF1での獲得ポイントは合計0.5……次にF1に辿り着く女性は誰か? 女性ドライバーのみで構成されるF1アカデミーは1シーズン目となった2023年、F1との併催となったアメリカGPでの最終戦でその模様が生中継された以外では、ほとんど世間の目に触れることはなかった。しかし今季は7戦全てがF1のサポートイベントとして放送される。 そして、経営破綻した女性限定カテゴリーのWシリーズと同様に発足から2年目のシーズンから、F1参戦時に求められるFIAスーパーライセンスポイントがランキングに応じて付与される。 F1アカデミーではチャンピオンドライバーに10ポイント、ランキング2位のドライバーに7ポイント、ランキング3位のドライバーに5ポイント、ランキング4位に3ポイント、ランキング5位に1ポイントが与えられる。F1フル参戦のためには、スーパーライセンスポイントが付与される世界各国の選手権でランキング上位に入り、累計40ポイントを稼ぐ必要がある。 F1アカデミーで獲得できるスーパーライセンスポイントは、イギリスのGB3やアメリカのNASCAR Xfinityシリーズで獲得できるポイント数と同等だが、チャンピオンに12ポイントが与えられ、ランキング上位7名のドライバーにそれぞれポイントが付与されるF4カテゴリーには及ばない。 また2024年からワイルドカードでのスポット参戦も可能になり、各開催地での若い才能を起用するためにプレマが4台目のマシンを運営することになる。ワイルドカード枠からの参戦でも選手権ポイントは獲得が可能だ。 「初のシーズンを好結果で終えた後、私たちは2024年に向けてふたつの大きな前進を遂げようとしています」 F1アカデミーのマネージングディレクターであるスージー・ウルフはそう語った。 「上位5名のドライバーがFIAスーパーライセンスポイントを獲得するということは、F1アカデミーのサーキットでの活動の強さを証明するものであり、シングルシーターカテゴリーのピラミッドでのステップアップを後押しするモノです」 「ワイルドカードの導入は、各地域の才能あるドライバーを発掘し、地域社会と関わりを持ち、レースが開催される地域の人材を増やすことに繋がります。これは我々の長期的な成長にとって重要であり、我々がこのスポーツに参加する女性の機会をさらに増やすことを保証するものです」 なおドライバーの成長を促進するため、F1アカデミーに参戦できるのは2シーズンまでとなる。ここにはF1アカデミーでの停滞や、才能のある新たなドライバーが参戦できないという状況を避ける意図もある。
Sam Hall
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